【林陵平】「日本と海外では、”若い選手”の取り扱い方が違う」

◾️今回のテーマ
「世界で活躍する日本人選手の条件」
◾️ゲスト
林 陵平さん(サッカー解説者・指導者)
◾️配信内容
・海外のほうが若手が伸びる?
・日本と海外では「若手」の取り扱い方が違う
・岡崎慎司は適応能力の塊?
・”こだわり”を捨てる
・欧州には戦術がない監督が多い?
・トーマス・トゥヘルの起用法は「納得ができる」
・シャビ・バルサの問題点
・監督目線で考えるマンチェスター・C攻略法
・ブレイク必至の海外若手プレーヤー4選
・林流観戦術、キーワードは「構造」
・林氏が尊敬する解説者・監督は?
◾️視聴時間
26分14秒

 今回のdialogue w/のゲストは、大人気サッカー解説者の林陵平氏。

 前編(【徹底議論】遠藤航、三笘薫、冨安健洋…。彼らはなぜ一流選手になりえたのか?」)では、遠藤航、冨安健洋など海外日本人選手が海外でプレーし続ける理由や条件(ベース)を岡崎慎司選手とともに議論した。

 今回の後編のテーマは引き続き「世界で活躍する日本人選手の条件」。海外でプレーし続けるために必要な要素、海外のほうが若手が育つ理由、そしてプロの監督を目指す林氏と岡崎選手の監督論など、話題は多岐にわたった。ここで対談内容をいくつか紹介する。

 一つは、日本人選手が世界で生き残るためのキーワードについて。

 宇佐美貴史、柿谷曜一朗、家長昭博など、これまでいわゆるエリートと呼ばれる日本人選手が海外挑戦してきた。しかし、彼らは決して「成功」できたとはいえない。

 それはなぜか? と岡崎選手が首を傾げると、林氏はすぐさま反応。

「やっぱり向こうに行く人は適応能力がないと無理でしょ? オカちゃんは適応能力の塊じゃない? すごいと思うよ」

 それに対して、岡崎選手は海外で生き残るために「こだわり」を捨てたという。「自分は特徴がない選手だったら、良い意味でこだわりを捨てられたのかもしれない」と自身を振り返る。

 そこで林氏がまた反応。

「いやいや、特徴がなくて、10何年間も海外でできないよ。ほんとにすごいにことだよ!」

 なぜ岡崎選手は「こだわり」を捨てられたのか。

 二つ目は、岡崎選手がかつて一緒にプレーしてきた監督について。

 ご存じのとおり、岡崎選手はこれまでトーマス・トゥヘル(元シュツットガルト監督、現バイエルン・ミュンヘン監督)やミチェル(元ウエスカ監督、現ジローな監督)など、数々の名将のもとでプレーした経験がある。

 現役時代から海外サッカーオタクを自称し、将来プロの監督を目指す林氏から、岡崎選手に逆質問する展開に……。そこで出てきた答えとは?

 以下はその一部だが、林氏が考えるマンチェスター・C攻略法、シャビ・バルサの問題点、海外若手ブレイク選手も紹介する。ぜひご覧ください(全2回の2回目)。


 オカ(岡崎)ちゃんがこれまで現役で海外で長くプレーしてきて、いろんな監督がいたと思うんだけど、戦術的要素が意外にない監督もいた?

岡崎 いや、多いよ(笑)。

 意外とそうだよね?(笑)。

岡崎 意外というか、陵平が試合を観ていたらわかると思うけど。俺がみてもらった監督のなかでも、「難しい」と思って辞めていたと思う。

 やりたいことも捨ててやっていると思うし、勝つためにやっていると思う。

 そこが、日本と海外の、いわゆる大きな差なんじゃないか。

 歴史があるから、みんな一度はそういうことをやったけどあきらめた人が、経験のある監督ということにある。

 日本はそれをやらずに、最初から「野心」より「勝つために」というふうにはなっちゃっている気がする。

 本当に監督をやりたい人が欧州にはたくさんいて、そのなかのトップの人たちがそこに辿り着いている。

 陵平みたいに「本当に(監督を)やりたい」という人が上に行ってほしい(……続きは本編にて)。
 

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林 陵平  Ryohei HAYASHI
サッカー指導者/解説者
1986年9月8日生まれ、東京都八王子出身。
現役時代は東京Vなどでプレーし、Jリーグ通算300試合に出場
'20年引退後、ABEMAなどでサッカー解説者で活動する傍ら
'21年〜'23年まで東京大学運動会ア式蹴球部監督を務めた。

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