
8月23日と24日、新潟県上越市にて戦国武将・上杉謙信を讃える伝統的なイベント「謙信公祭」が行なわれた。今年は記念すべき第100回目である。
謙信公祭では恒例行事「出陣行列と川中島合戦の再現」において毎年違うゲストが謙信を演じることが目玉の一つとなっているが、メモリアルな今年の謙信公祭では松平健さんが上杉謙信を堂々演じた。
今回の「歴史の部屋」ではそんな歴史と地元愛が融合する伝統ある戦国のお祭りを歴史家・乃至政彦が現地レポート。猛暑下の課題を視野に入れて、その未来を考えてみた。
乃至政彦
歴史家。著書に『戦国大変 決断を迫られた武将たち』『謙信越山』(SYNCHRONOUS BOOKS)、『上杉謙信の夢と野望』(KKベストセラーズ)、『平将門と天慶の乱』『戦国の陣形』(講談社現代新書)など。書籍監修や講演活動なども行なっている。1974年生まれ。高松市出身、相模原市在住。
歴史家。著書に『戦国大変 決断を迫られた武将たち』『謙信越山』(SYNCHRONOUS BOOKS)、『上杉謙信の夢と野望』(KKベストセラーズ)、『平将門と天慶の乱』『戦国の陣形』(講談社現代新書)など。書籍監修や講演活動なども行なっている。1974年生まれ。高松市出身、相模原市在住。
新潟県上越市の第100回謙信公祭
令和7年(2025)8月23日、第100回、新潟県上越市の謙信公祭に行ってみた。
今回はそのレポートだが、その前に昨年の第99回謙信公祭のレポートでラストに書いた一文を引用しよう。
> 来年はいよいよ第100回となる謙信公祭だが、これは今後の方針を占う転機となるかもしれない。
> これまで培われた大型イベントと地元ファーストと再現型の謙信顕彰を矛盾なく組み合わせていくのは、とても困難なことかもしれないが、大いに期待を寄せたい。
> これまで培われた大型イベントと地元ファーストと再現型の謙信顕彰を矛盾なく組み合わせていくのは、とても困難なことかもしれないが、大いに期待を寄せたい。
今回はこの課題を、見事に乗り越えていたと思う。
〈第99回「謙信公祭」レポート〉【戦国ウラ話】上杉謙信の研究家が見た「謙信公祭」、来年の第100回に期待すること
「歴史ノ部屋」でしか読めない、戦国にまつわるウラ話。今回は「謙信公祭」について。上越市でほぼ毎年行われている「謙信公祭」、今年で99回目にな...続きを読む
見てきたもの
謙信公祭は、もと高田藩士の小川澄晴が、大正15年(1926)に起こした祭りである。
10年前の2015年に、GACKT氏が謙信公祭の上杉謙信役をして以来の賑わいであったという。...