「景勝(顕景)」「景虎」謙信が名前に込めた思いとは?

「戦国最強」「義の武将」と呼ばれる戦国武将・上杉謙信。

 武田信玄との「川中島合戦」や関東武将たちの戦いからみてとれる無類の強さと、「敵に塩を送る」という逸話が後世に語り継がれるほどの誠実さで、屈指の人気を誇っている。

 しかしその大きさ・人気のあまり、「戦国最強」「義の武将」というイメージのみで謙信を捉えてしまうかもしれない。

 そこで今回の「歴史ノ部屋」では、長年、謙信を追い続けてきた、『謙信越山』(JBpress)、『謙信と信長 手取川合戦の真実』(PHP新書)の著者で歴史家の乃至政彦氏に、史料をもとに「上杉謙信」を徹底解説してもらった。

 第3回のテーマは「後継者問題・家族観」について。

 上杉謙信の後継者争いとして勃発した「御館の乱」。謙信が急死し、後継者を指名できなかったため起こった争いという見方が一般的だが、乃至先生は「謙信ははっきりと後継者を指名していた」「家臣団も承知していた」など、謙信が後継者問題を整理していたことを史料から読み解いている。

 ではなぜ上杉景勝と上杉景虎は戦うことになってしまったのか?

 上杉家の跡目争いについて、上杉謙信後継者指名から「御館の乱」勃発までの上杉家の内情について丁寧に解説してもらった。

 加えて、謙信が、戦国武将としてはめずらしく結婚をしなかった理由、自身と後継者たちの名前から、上杉謙信の思いに迫っていく。

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○『歴史ノ部屋
上杉謙信「最新研究」

乃至政彦
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動画内容(再生時間26分29秒)※冒頭2分は無料試聴していただけます。
●第3回
・上杉謙信は後継者を指名していた!ではなぜ跡目争い「御館の乱」は勃発したのか?
→上杉謙信は後継者を指名していた!
→「御館の乱」勃発の経緯
上杉謙信が結婚しなかった理由
→上杉謙信が結婚しなかった理由
→謙信同様に結婚しなかった戦国武将
上杉謙信が名前に込めた「自身の立ち位置と後継者たちへの思い」
→謙信にとって上杉景虎はどんな存在?
→家族にとっての上杉謙信
→もし謙信に妻がいたらどんな夫婦だったか?
→後継者・景勝にとっての上杉謙信

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●第1回
『史料が語る上杉謙信の実像「実は短気」「経済力」「影響を受けた人物」』
・史料が語る戦国最強武将・上杉謙信

→上杉謙信の出身地とゆかりの地
→長尾家出身の謙信が「上杉」を名乗った理由
→上杉謙信が生きた戦国時代とはどんな時代?
→上杉謙信の経済力
・史料が語る若き謙信の実像
→若き日の謙信の人物像
→実は短気?
・史料が語る上杉謙信の実像
→目指していたもの
→上杉謙信に影響を与えた人物
→上杉謙信の影響を受けた人物

●第2回
『戦国最強武将・上杉謙信「勝率97%説の再検証」「強さを支える3つの力」​』
・上杉謙信の「勝率97%説」を再検証
→上杉謙信「勝率97%」の史実性
→戦国時代の「合戦」と「小競り合い」の違い
→戦国時代の勝敗の判断基準
・「戦国最強」上杉謙信の戦い方
→上杉謙信「強さの理由は3つ」
→上杉謙信の合戦の記録が少ない理由
→「川中島合戦」での活躍
→「手取川合戦」の記録
→「最強武将」上杉謙信の負け戦
・武田信玄、織田信玄...武将たちにとっての上杉謙信
→〈宿敵〉武田信玄にとっての上杉謙信
→敵か?同志か?織田信長にとっての上杉謙信
→関東武将にとっての上杉謙信
語り手・乃至政彦
歴史家。著書に『戦国大変 決断を迫られた武将たち』『謙信越山』(SYNCHRONOUS BOOKS)、『上杉謙信の夢と野望』(KKベストセラーズ)、『平将門と天慶の乱』『戦国の陣形』(講談社現代新書)など。そして2025年2月には日本史の専門家でありながらフランスの英雄の実像に迫った『ジャンヌ・ダルクまたは聖女の行進』を刊行。また書籍監修や講演活動なども行なっている。1974年生まれ。高松市出身、相模原市在住。
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