「どうしたらもっと仕事がうまく回るんだろう?」
日々の業務の中で、ふとそんな悩みが浮かぶとき。実は“仕事力”を左右しているのは、スキルや知識よりも 人との関わり方=コミュニケーション力 なのかもしれません。
連載『ベッキーのお悩み相談室』には、日常のリアルなお悩みが数多く寄せられます。今回はその中から「仕事をうまく進めるためのコミュニケーション術」についてを特集します。明日から試したくなるヒントがきっと見つかるはずです。
1|忙しくてパンクしそう…仕事と自分の切り替え方
毎日仕事が忙しくて慌ただしく、休日も仕事の事が頭から離れずなかなかリラックスできません。忙しい毎日の中でも心を落ち着かせるコツや、仕事等と自分の時間の切り替えるために実践していることはありますか?
人生に“チャンネル”を持つという発想を持ってみて
私も若い時は仕事中心だったので、わかります。だからこそ大切なのは、人生にいくつもの“チャンネル”を持つことだと思うのです。
私の場合は仕事・家庭・子育てという3つのチャンネルを持っています。仕事中は仕事に集中し、帰宅すると子育てに追われ、仕事のことを考える余裕がなくなる。逆に、子育てが大変だと感じても、仕事に戻れば頭が切り替わって少し救われる。複数のチャンネルを行き来できるからこそ、どちらかに偏りすぎないでいられるのだと思います。
もちろんチャンネルは「家庭」や「子育て」だけではなくていいんです。趣味や習いごと、植物を育てることだって立派なチャンネル。
やっぱり意識っていうのは自分でしっかり変えないといけないから、「よし、今からお家に帰りましたが、仕事のことは考えません!」みたいな自分に言い聞かせる。でも無意識で考えちゃうときもありますよね。私もいまだにあります。寝る前にもっと遊べばよかったなとか、さっきのあれ大丈夫だったかなとか…(笑)
そういう時は、「あ、今、仕事のこと考えてたな。じゃあ忘れよう。今は眠る時間」と自分に言い聞かせる。過去はもう変えられないし、仕事のことは仕事場に行ってから考えればいい。そうやって意識的に切り替えることで、心を守ることができます。
深呼吸がくれる小さなリセット術
切り替えの助けになるおすすめの方法は、深呼吸!最近は瞑想も注目されていますが、私は「ZEN呼吸」という「鼻から吸って鼻から吐く」呼吸をよくやっています。一日の終わりに、「今日も私、よく頑張った。今は仕事を手放して、自分を癒す時間にしよう」と思いながら深呼吸をする。そうすると、不思議と頭がスッキリして、気持ちが落ち着くんです。
2|トークのプロ・ベッキー流の“人前で話す”鍛え方
私は人前で話すことが苦手です。意見を求められると、緊張してうまく言葉が出てきません。どうすれば自信を持って話すことができるようになりますか?話題を見つけるコツや緊張を和らげる方法があれば教えてください
“どう思われるか”に縛られないで。人は意外と気にしていない
まずは、人前で話すことが苦手な自分を許してあげてください。悪いことじゃないです。たまたまその性格に生まれただけ。
私も場面によってはそうなりますし、気持ちわかります。そういう方は練習が一番! 私、仕事でエピソードトークをする番組に出るときは、家でも楽屋でも何回も練習します。本番でパッと話すんじゃなくて、脳内で“本番収録”を何度もシミュレーションする感じ。これを習慣にすると、職場で急に意見を求められても、不思議なことにある程度イメージがつくようになるんです。
急に言葉が出てこない時は、ブログや日記に自分の考えを書くのもおすすめかな。長い文章で自分の経験や思いを整理しておくと、質問された時に「あ、ここで書いたことを言えばいいんだ」と自信を持って話せます。文章にしておくと、自分の考えが“自分の所持品”になる感じです。
あと、緊張するのは自然なことです。緊張って、人の目や評価を意識したときに起こるんですよ。心理学の先生に「意外と人って人のこと気にしてないから大丈夫だよ」って言われて、すごく心が楽になったから、完璧に話そうとしすぎず、まずは経験を積むことから始めてみてください!
話す自信をつくる小さな習慣
・ちょこっとシミュレーション
質問が来そうな場面を想定して、1〜2分だけ声に出して練習してみる。
・日記やブログで整理
思ったことや経験を文章にしておくと、自分の考えが整理される。
・話題カードを作る
よく聞かれるテーマや、自分のエピソードをメモしておくと心強い味方に。
3|他人に尊重してもらうための「頼み方のコツ」
他人からなめられてしまうのが悩みです。
嫌なことを言われたり、押しつけられたりすることが多く、自分を尊重してもらえないと感じることが多いです。どうすれば相手に対して、きちんと尊重してもらえるようになるでしょうか?
頼み方を変えると周りの反応も変わる
私が思うのは、まず頼み方を工夫すること。今までのふわっとした空気のままだと、相手も流しやすくなるので、ちょっと違う空気を出すんです。
例えば、上司に「ちょっと私の考えを聞いてもらえますか?」と声をかけてみるだけでも、相手は「ちゃんと聞かないと」と構えます。話す前に自分が「真剣に話すんだ」という空気をまとって、場を作ることが大切です。
もう一つのコツは、相談ベースで頼むこと。人は相談されると嬉しくなるんです。「最近こういうことで悩んでいて、どう思いますか?」と相談してみると、相手も一緒に考えようという気持ちになります。頼ることで相手との距離感も変わり、なめられにくくなるんですよね。
それでも改善しない場合は、無理せず環境を変える選択肢も考えていいと思います。自分を尊重してくれない場所に固執する必要はありません。ぜひ頼み方の工夫と小さな相談の積み重ねから始めてみてください。
仕事が上手く進む頼り方のコツ
・空気感を変える
「今から真剣に話すよ」という空気を出すだけで、相手も自然と耳を傾けてくれるようになる。
・相談ベースで頼む
人って相談されると嬉しいものだから「アドバイスください」と相談形でお願いすると、相手も協力したくなります。頼み方を少し変えるだけで、関係性がグッと良くなります。
次回予告
次回の「ごじあいLIFE」は、包丁料理人のおいりさんが登場!✨
テーマは、ずばり「包丁」。切ることは料理の基本ですが、侮るなかれ。
「切り方」ひとつで、食材の味わいまで変わります。
“包丁の神”と呼ばれるおいりさんに、奥深い包丁の世界と「切る」ことの楽しさを教えていただきます。どうぞお楽しみに♩
次回講師▼

辻調理師専門学校日本料理講師、堺包丁研ぎ師のキャリアを経て、現在は「人生に切る喜びを」をテーマに世界中に刃物の魅力を伝えるコンテンツ制作をしている。自身のYouTubeチャンネルでは、包丁の扱い方や全国の包丁職人潜入取材などを行う。元日本料理講師の経歴から、料理動画クリエイターとしても活動中。
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