渡部陽一「1000枚の戦場」55~58/1000・2023年世界情勢注目ポイント

【内容】
渡部陽一氏が撮ってきた膨大な写真の中から1000枚をピックアップし、「戦場のホント」を動画とテキストで解説する。

第14回は「55/1000~58/1000枚目」。
ウクライナ情勢をはじめ、中東など各地で不安定な状況が続いています。
そこで、今回は渡部陽一氏が2023年の世界情勢の注目のポイントを
独自の視点と写真で振り返ります。

「1000枚の戦場」
渡部陽一が解説する「戦場」の日常。近いようで遠い世界の本当の姿を1000枚の写真が映し出す。隔週土曜日に最新回配信。

 こんにちは。戦場カメラマンの渡部陽一です。

 パッと見ると美しい写真です。

 これは戦争が続いているウクライナ首都キーウにあるウクライナ正教会の教会です。

 市民がウクライナ内戦から戦争にかける内戦時に合同礼拝に足を運んでいました。

 ウクライナ正教の教会はいくつもあり、その教会の美しさというのは、それこそ世界中の方が足を運び、この美しさを眺めています。

 美しさの中に歴史も感じるウクライナが未だに戦争で苦しんでいるんです。

 ウクライナ戦争。ゼレンスキー大統領が国民との連帯を繋ぎながら、ロシアのプーチン大統領と対峙してきました。

 欧米諸国の支援を受けながら、これだけの長期間、ウクライナ軍が少ない兵力で大規模なロシア軍に対峙しています。

 戦略、戦術、そして後方軍事支援の最新鋭のアメリカやドイツからの武器の供与。それによって効果的な戦い方を広げている事も現実です。

 ただ、ロシアの絶対的な兵力の力。

 特に世界で一番ダントツ第1位の核弾頭保有数。

 約5800発近い核弾頭を抱えているロシアにとって、この核の戦争を起こした側が核の抑止力を使う。(2022年6月時点で、推定5977発)

 この約5800発近いロシアが抱える核弾頭の数というのは、既に2022年の段階でウクライナ北部のベラルーシで長距離弾道ミサイルの軍事演習を行っています。

 さらにはロシア軍での陸海空軍によって、ロシア全域で長距離弾道ミサイルの軍事演習を繰り返し、2022年の後半に行いました。

 このメッセージは、欧米諸国。特にアメリカ、ドイツ、フランス、この欧米諸国の対ロシアに軍事支援している国々に対して核兵器を使った圧力に向き合いますかというメッセージを送っています。

 ウクライナを何としても、ロシア・プーチン大統領が何かしらの方法で2023年、ゼレンスキー大統領を何かしらの方法で排除して、ロシア主導の勝手な大統領選挙を行い、ロシア主導のロシア寄りの大統領を立てて、ウクライナをロシアの完全同盟国に落とし込み、ヨーロッパの国々。

 隣のポーランドであったり、バルト三国であったり、ドイツであったり、ルーマニアであったり、ハンガリーであったり、ヨーロッパ諸国の国境というのが、ロシアの国境と直接向き合わないように、ウクライナをまるでサンドイッチのように軍事的な緩衝地帯。

★ウクライナ、ロシア、ポーランド、バルト三国、ドイツ、ルーマニア、ハンガリーの位置が分かる地図を入れて下さいロシア寄りのウクライナ同盟国を作り込む事が2023年のプーチン大統領の戦略のイメージだと僕は想定しています。(この他にも渡部陽一さんが撮影した世界各地の貴重な写真が!……続きはフルバージョンで✅)

【その他の写真】
・写真8/1000:人道回廊で蜂の巣にされた車

写真12/1000:並ぶ戦車(ウクライナ)
・写真17/1000:溶けたロシア軍戦車
・写真19/1000:広大なひまわり畑
・写真23/1000:忘れられた孤島「スーダン」
・写真27/1000:タリバーンが力を再興させた「アフガニスタン」の今
写真31/1000:新疆ウイグル自治区で暮らす人々
写真35/1000:「トランプ・共和党」熱狂の背景を映した1枚
写真39/1000:金日成・正日が示す威光
・写真46/1000:ウクライナの悲しみを表した赤と黒の旗を羽織る少年
・写真51/1000:頭にボールを乗せるイラクの少年

👇毎配信をまとめて視聴は以下より👇 (今回の動画は12月末に撮影しました)

 
「現場」でしか知れない、世界のホント

「戦場」の真実をどのくらいの人が理解しているか。戦場にある悲惨な現実。犠牲になるのは子どもたち。一方で、戦場にいる人々は「私たちと同じ」日常を持っている。これも「戦場の本当の姿」――。戦場カメラマン渡部陽一が撮ってきた写真の中から、1000枚をピックアップ。写真とともにその背景を知る。「戦場の真実」と「世界の本当」を学ぶ。

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