渡部陽一「1000枚の戦場」とは 

渡部陽一「1000枚の戦場」115～118／1000

写真＃117「息子を失った母親たちによる戦闘停止を掲げた反戦デモ」渡部陽一氏が2023年8月24日に撮影。
渡部陽一氏が撮ってきた膨大な写真の中から1000枚をピックアップし、「戦場のホント」を動画とテキストで解説する「1000枚の戦場」。

第29回のテーマは「ウクライナの独立記念日で見えた反戦運動と厳冬期前に訪れる恐怖のシナリオ」について。

今年8月24日ウクライナの独立記念日に、僕自身もウクライナの現場に入りました。

ウクライナの独立記念日、それはソ連時代の中央政府に散々搾取されたウクライナが1991年8月24日に独立が達成された日。

ウクライナ戦争真っ只中での独立記念日でしたが、ウクライナ全土でお祝いの式典が繰り返し展開されました。

戦争が長期化する中、独立記念日を迎えたウクライナ国民の思いとは？

渡部陽一氏が現地で撮影した写真とともに解説します。

母親たちの反戦デモも・・・独立記念日を迎えたウクライナ国民の思いとは。

　こんにちは。戦場カメラマンの渡部陽一です。

　今回は、2023年8月24日のウクライナの独立記念日の取材についてお伝えします。

　現地ウクライナでは、ウクライナ軍が戦果としてロシア軍を破壊した戦車や様々な軍事機器を回収し、ウクライナ国民に大々的に発表しました。

　伝統的な国民的な伝統服を着て街中を歩き、たくさんの方がハグをしたり、国民的なウクライナの国旗を掲げているという光景も見られました。

　その一方で、たくさんのウクライナ軍の若者たちが犠牲になってきています。

　冒頭の写真、女性が様々なメッセージボードを掲げている、後ろにはウクライナ国旗の中にたくさんの人物の写真。...