約30年にわたり戦場を撮り続けた渡辺陽一氏がその写真をもとに各国・地域の信じるを伝える「1000枚の戦場」。これまで、14枚の写真を紹介し、解説してきた。

 今回はそんな渡部氏に寄せられた質問に回答してもらった。

【質問】
Q1.ウクライナ戦争の報道が減っているようにみえます。渡部さんにはどううつっていますか?
Q2.ウクライナに行かれている日本人ジャーナリスト、カメラマンとはどのくらいいるのでしょう? また取材はどのように行われるのでしょうか?
Q3.渡部さんが尊敬するカメラマンや、おすすめの戦場写真があれば教えてください。
 
「現場」でしか知れない、世界のホント。

「戦場」の真実をどのくらいの人が理解しているか。戦場にある悲惨な現実。犠牲になるのは子どもたち。一方で、戦場にいる人々は「私たちと同じ」日常を持っている。これも「戦場の本当の姿」――。戦場カメラマン渡部陽一が撮ってきた写真の中から、1000枚をピックアップ。写真とともにその背景を知る。「戦場の真実」と「世界の本当」を学ぶ。
 

 


Q1.ウクライナ戦争の報道が減っているようにみえます。渡部さんにはどううつっていますか?

 激動の世界情勢の動きだけでなく、日本国内で多発する事件、事象が重なり、ニュースそのものが持つスピード性や距離感がニュースの幅や報道される順番に影響していると思います。...