今回のdialoguew/はJFLや地域リーグについて多数取材、発信をしているジャーナリスト宇都宮徹壱さんとの対談後編。
岡崎慎司は現在、ドイツ6部「FC Basara Mainz」の監督を務める一方で、関西1部リーグ「FC BASARA HYOGO」のチーム運営など日独の「地域リーグ」で活動し、グラスルーツからサッカー界の組織体や、クラブ運営の在り方、日本サッカーの底上げのヒントを考える機会が多くなっている。
そこでJFLや地域リーグに造詣が深い宇都宮徹壱氏をお招きし、現在の日本サッカーの組織構造、日本サッカー発展においてJFLが担う役割、歴史、クラブの現状など、グラスルーツの可能性について徹底議論した。
後編の今回は、地域リーグの意義と課題について。
現在、ドイツ6部リーグで自身のクラブを持つ岡崎慎司は「ドイツは3部でも人が入っている。(そこに日本サッカーの)課題があるんじゃないか?」と投げかける。
それに対して、宇都宮氏は「その国のサッカーの底力ってトップリーグよりも、2部、3部や4部で比べたほうが差が出ると思っている」と大いにうなづく。
日本代表経験者がオーナーになる、Jリーガーが選手として在籍するなど、年々地域リーグの存在感が増している一方、リーグの運営体制やクラブ経営の課題も少なくないとも、宇都宮氏は語る。
果たして、日本サッカーのピラミッド構造の改善点、理想の地域サッカーのカタチとは何かーー。岡崎慎司と宇都宮氏による日本サッカー発展のヒントを探る徹底議論70分!(全2回の2回目)
テーマ4:JFLはJリーグの受け皿になれる?
岡崎慎司
「ドイツは3部でも人が入っている。(そこに日本サッカーの)課題があるんじゃないか?」
宇都宮徹壱
「その国のサッカーの底力ってトップリーグよりも、2部、3部や4部で比べたほうが差が出ると思っている」
テーマ5:日本サッカー ピラミッドシステムの改善点は?
岡崎慎司
「ドイツでは4部や5部にいてもブンデスリーガにいけるチャンスがある。それはU-21やU-23チームがあるからだと思う。…日本の、大学や働きながらサッカーができる環境は凄いと思う。これを上手くいかせないか」
宇都宮徹壱
「J3ができて今年で10年。競技レベルは3部というところでいうと間違いなく上がった」
テーマ6:地域クラブの課題と戦略
宇都宮徹壱
「日本の抱える問題が少子化と人口流出。…(地域リーグでは)たまに11人集まらないことがあるんですよ」
岡崎慎司
「マインツやフライブルクから学んだ育成型クラブをつくろうとしていて…」
テーマ7:宇都宮氏 岡崎が考える理想の地域リーグは?
岡崎慎司
「ドイツやスペインも…自然と地域のチームのファンになっていく」
宇都宮徹壱
「JFLは30試合あるけど地域リーグはリーグ戦で20試合ない」
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