
Jリーグを目指すクラブが増えている。
しかしその「夢」の部分が語られる一方で、「現実」であるサッカークラブを運営・発展の日常について知る機会は少ない。
そこで日本代表のストライカーとして活躍した岡崎慎司が今季から監督を務める「FC BASARA MAINZ」を取材し、サッカークラブ経営のリアルと、ドイツでクラブを発展させていくため「FC BASARA MAINZ」の挑戦を「バサラマインツ奮闘記」と題して追っていく。
今回は「スポンサーシップ」のpart4として、ドイツで活動するある一人の日本人と、日本大手企業との関係について。
「FC BASARA MAINZ」と企業がどのように繋がり、どんな協業をしているのか。ドイツで奮闘するサッカークラブのリアルをお届けします。
(語り手 「FC BASARA MAINZ」前川友穂)
(取材・文 中田徹)
ドイツ在住日本人との縁
――7月30日に公開された「バサラマインツ奮闘記 第2回『スポンサーシップ』(part2)」 の中でワイン醸造家、浅野秀樹さんのお話がありました。2024年から浅野さんのワインブランド「639 ROKU SAN-Q」とコラボレーションという形で「FC BASARA MAINZ」オリジナルワインの生産・販売が始まったこと。今季から胸スポンサーを務めるユーハイム社と「FC BASARA MAINZ」のご縁は、浅野さんの紹介から始まったこと――など、浅野さんとの興味深い話が随所にありました。
浅野さんはマインツから南へ15kmほどのところにあるニアシュタインで「639 ROKU SAN-Q」というブランドの高品質ワインを20年以上作っている方です
浅野さんには我々の強力なサポーターとして「FC BASARA MAINZ」の活動を多方面からご協力いただいております。
浅野さんは本当にいろいろな活動をされており、とても広いネットワークを持たれてる方で、「FC BASARA MAINZ」に頑張ってほしいといつも言っていただいております。
「マインツという町が多くの人たちに知れ渡って欲しい」という思いは浅野さんも「FC BASARA MAINZ」も一緒です。
ご協力していただいている一つが、浅野さんが造る高品質のワイン「639 ROKU SAN-Q」と「FC BASARA MAINZ」のコラボレーションです。

我々は別にワインで儲けようというわけではなく、ドイツではワインを飲まれる方が多いので、レストランなどでお食事する際に「FC BASARA MAINZ」の話題が少しでもあがったら嬉しいなという思いで浅野さんとワインを展開させていただいてます。
また、浅野さんのネットワークからユーハイムさんだけでなく、東レさんともご縁ができました。
――浅野さんと「FC BASARA MAINZ」の繋がりはいつ頃から始まったんでしょうか?
長くマインツにいらっしゃる方なので、「FC BASARA MAINZ」のことをよく知ってくださってました。2年ぐらい前、「ワインを一緒に作りましょう」という話になり、ぶどうの収穫をうちの選手がお手伝いさせてもらったりしたところから、浅野さんとの関係が始まり、ここ1年で急速に深まりました。...