【内野智章】「16歳くらいでとにかく(欧州に)放り込んだほうがいい」

「岡崎慎司 w/ 欧州指導者組」
欧州・日本のカリスマ指導者に聞く!
「高卒→欧州はスタンダードになるのか?(後編)」
ゲスト:モラス雅輝さん(SKNザンクト・ペルテン(オーストリア2部テクニカルディレクター)&内野 智章さん(興国高校サッカー部ゼネラルマネジャー)
全3回 内容
前編 【議論・高卒欧州プロ契約の是非1】なぜ欧州クラブは高卒日本人選手を狙うのか?←配信中
後編 【議論・高卒欧州プロ契約の是非2】10代の欧州行き、成功のカギ←今回
<テキスト解説> 岡崎慎司×モラス雅輝×内野智章「高卒→欧州はスタンダードになるのか?〜日本人移籍ルートを考える〜」
👇後編・配信内容👇
・若い選手の海外移籍、どんなハードルがある?
・日本の選手は安くない。だから売り方を考えないといけない
・移籍金は臨時収入であって固定収入ではない
・いかに欧州外の選手を欧州市場に乗せるか?
・早く移籍するために必要なこと
・日本はなぜ18歳くらいから勝てなくなるのか?
・基本「強度が高い」ところでやったほうがいい

👇後編・視聴時間👇
40分48秒

 今回のdialogue w/は、モラス雅輝氏と内野智章氏とともに「高卒欧州プロ契約の是非」について徹底議論する。

 急増する10代での欧州挑戦ーーその成功のカギはどこにあるのか。

 前回の議論で、モラス氏はオーストリア・ブンデスリーガ2部のSKNザンクト・ペルテンのテクニカルダイレクターの立場から、次のような欧州移籍成功の条件を挙げた。

 その一つが「英語が話せること」。「欧州の監督は、通訳なしで会話できる選手を欲しがっている」というのがその理由だが、さらに今回、モラス氏は「日本の選手は決して安くない」と前置きしたうえで、「売り方が大事」と話す。

 一方、岡崎選手は選手目線から、過去の日本人選手を例に挙げ、「早く海外移籍したらビッグクラブに行っていた選手がいた」として、「伸び率がすごい。良い選手は早く移籍すべき」との見解を示している。

 内野氏は指導者目線から「基本は、強度が高いところでやったほうがいい。
年齢を超えて負荷がかかるところでやらないとダメ」と力説する。さらに内野氏が考える10代での成功のカギの一つが、「16歳くらいで(海外に)放り込む」というアイデアだ。その理由とはーー。
 
 早く欧州移籍するために必要なこと、成功の秘訣、ハードルなど(全2回の2回目)。

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モラス雅輝(もらす・まさき)
1979年生まれ、東京都出身。現・SKNザンクト・ペルテン(オーストリア)テクニカルディレクター。16歳でドイツへ単身留学。怪我の影響で1997年にサッカー選手から指導者に転身。ブンデスリーガ・スポーツマネジメント・アカデミーにアジア人初の入学・卒業。過去に所属した組織はFCレッドブル・ザルツブルク、オーストリア・サッカー協会、浦和レッズ、SVホルン、FCヴァッカー・インスブルック、ヴィッセル神戸など。ドイツ、オーストリア、日本の3カ国にてサッカー監督・コーチ・ディレクターとして活動(優勝6回・昇格5回)。
 
内野 智章(うちの・ともあき)
1979年5月31日、堺市生まれ初芝橋本高校では1年時の高校選手権で3年のFW吉原宏太らと全国ベスト4。高知大を経てJFL愛媛(現J3)に入団へ。退団後は仕事をしながら関西社会人リーグの奈良・高田FCでプレー。05年に興国高校の非常勤講師に、06年にサッカー部監督就任。2019年度の全国高校選手権に初出場、プロ選手を古橋亨梧(セルティック)、FW樺山諒乃介(鳥栖)、FW永長鷹虎(川崎F)、MF宇田光史朗(横浜FC)らJリーグ32人以上、海外組を含めて50人輩出。今年6月に監督を退任しGMに就任。
 

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