育成問題の2周目に回っているドイツと1周目の日本

「w/ 欧州指導者組対談」 #4 
 中野吉之伴さん(SVホッホドルフ/ドイツ)

Part.1 指導ビジョン←配信中
Part.2 トレーニング理論←配信中
・Part.3 岡崎慎司のQ&指導者のA←今回

 今回の「dialogue w/ 欧州指導者組」は、前回・前々回に引き続き、ドイツサッカー協会公認A級ライセンスを保持する現役育成指導者の中野吉之伴氏が登場。

 ドイツで20年以上も育成年代の指導現場に立っている中野氏は、ドイツが現在直面する育成問題について次のように分析している。

 「カイ・ハフェルツ(チェルシー)、フロリアン・ヴィルツ(レヴァークーゼン)などの才能がドイツの育成から巣立っていくなかで、さらなるトップオブトップの選手を育成するという点では、ドイツはまた一つ変化が必要」(中野氏)

 一方、日本はヨーロッパに近づいているものの、ヨーロッパにあるスタンダードが無いものはたくさんあるという。そうしたなか、ドイツにはあって日本にないものは何なのだろうか。

 5大リーグのCLを狙うクラブでレギュラーに入れる選手を育成する条件、日本の育成年代に必要なトレーニングなど、ドイツと日本が抱えるさまざまな育成問題について話してもらった(全3回の3回目)。

 

中野 吉之伴(なかの・きちのすけ)
サッカー育成指導者・サッカーライター。2001年4月に育成指導者のエキスパートを目指して渡独。地元に密着したドイツサッカーの現場で様々なカテゴリー・年代の監督を歴任。09年にA級ライセンスを獲得。ブンデスリーガのSCフライブルクで研修。現在はフライブルクの街クラブであるSVホッホドルフU19監督、U13監督として指導を続ける。また、ライターとして現場経験を生かした論理的分析をベースに、ドイツサッカーを中心に育成からグラスルーツ、プロまで様々な記事を手掛ける。WEBマガジン「フッスバルラボ」、オンラインサロン「きちゼミ」をスタート。著書「ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする」は2018年サッカー本大賞優秀作品賞を受賞。

👇Liveアーカイブ配信内容👇
・育成問題の2周目に回っているドイツと1周目の日本
・ドイツと日本が抱える育成問題
・5大リーグのCLを狙うクラブでレギュラーに入れる選手を育成するには?
・ドイツ・グラスルーツのスポーツ環境のすばらしさ
・日本の育成年代に必要なトレーニング
・ベルギー育成年代の2v2形式のミニゲーム

👇視聴時間👇
 15分18秒
「w/欧州指導者組 Live配信」

 アーカイブ(動画)のPart.3の今回も在独23年、長年ドイツの育成年代に携わられ現在はフライブルクのSVホッホドルフで指導されている中野吉之伴さんが登場! 2大会連続グループリーグ敗退と悩める強豪国ドイツの問題点やドイツの街クラブでの育成スタイルを伺いながら、日本サッカーがヨーロッパサッカーに追いつくために必要なサッカーのさまざまな”違い”について考えていきます。

<過去回はこちら>
 #1 Dialogue w/山下喬(FCバサラマインツ/ドイツ)
 #2 Dialogue w/尾崎剛士(レバンテUD国際部/スペイン)
 #3 Dialogue w/宮沢悠生(FCリーフェリング/オーストリア)
 #4 Dialogue w/中野吉之伴(SVホッホドルフ/ドイツ) &more!

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