今回のdialoguew/「日本サッカーの論点」は、ファジアーノ岡山を創業し、現在は同クラブのオーナーを務める木村正明さんとの対談前編。
ドイツ6部「FC Basara Mainz」、関西1部「FC BASARA HYOGO」を運営する岡崎慎司。
日独の「地域リーグ」で活動しながら、グラスルーツからサッカー界の組織体や、クラブ運営の在り方、日本サッカーの底上げのヒントを考える機会が多くなっている。
そこで今回は、ファジアーノ岡山を創業し、地域クラブからJクラブに成長させた実績を持ち、またJリーグ専任理事としても活躍した現ファジアーノ岡山オーナーの木村正明氏をお呼びし、木村さんの経験と経歴からグラスルーツのサッカーの育て方について伺った。
クラブを成長させるために何をすべきか、日本サッカーの仕組みにクラブはどう対応すべきかなど、岡崎慎司が「サッカークラブ経営」のリアルに迫り、日本サッカー発展のヒントを探る特別講義!(全2回の1回目)
・地域クラブの課題、選手の獲得とマネジメントの解決策
・地域クラブ立ち上げから昇格までの奮闘~ファジアーノ岡山の場合~
・ビジネス視点から見たプロ化のメリット
(後編)
・日本サッカーは仕組みを変えるべきか?
・世界のサッカービジネスから学べるクラブの価値を上げる戦略
・日本サッカーの発展にビジネス人材は不可欠、なぜ?
・岡崎慎司が木村正明に聞きたいこと
テーマ1:地域クラブの課題、選手の獲得とマネジメントの解決策
岡崎慎司
「組織としてどこのポジションに誰を置かなければいけないのかもそうですし、置くためにはお金が必要…さらに上に行くためにどうやったら資金を集められるのか」
木村正明
「カテゴリーが下がっていくほどJリーグとは違う課題が出てくる」
テーマ2:地域クラブ立ち上げから昇格までの奮闘~ファジアーノ岡山の場合~
木村正明
「プロになる黎明期は○○が必要だと思った」
テーマ3:ビジネス視点から見たプロ化のメリット
岡崎慎司
「(ファジアーノ岡山が)地域クラブの時にスポンサーや応援してくれる人に対して意識していたことはありますか?」
木村正明
「立ち上げたけどできませんでした。「はい、さよなら」とは絶対にできなかった。やるからには覚悟を決めてやらないと中途半端に終わる。そのくらいJに行く道のりは険しいと思った」
木村正明氏らが「Jリーグクラブの企業価値推定額を算出」した論文
「Valuation methods for professional sports clubs: A historical review, a model development, and the application to Japanese football clubs」
https://arxiv.org/pdf/2406.16773
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