ベッキーと一緒に心と体を大切にする知恵を学ぶ「ベッキーのごじあいLIFE」、第13回目のテーマは“自律神経”について。

 かつては「鍼(はり)は打たない!」と決めていたベッキーさんが、なぜ週に一度通うほど鍼灸に救われたのか。そして、人気鍼灸師・森田遼介先生に「究極のリラックス法」についても詳しく伺いました。

現代人の不調と「交感神経」の付き合い方

ベッキーさん(以下、敬称略) 今の寒い冬の時期の不調ってどういうものが多いんですか?

森田遼介先生(以下、敬称略) あらゆる不調が「この時期だからこれ」という季節性がなくなってきた印象がありますが、首や肩の凝りは非常に多いですし、スマホで「巻き肩」の方も目立ちます。さらに現代人は忙しく、1日のスケジュールの中で「働いている時間」と「リラックスしている時間」の割合を見ると、どうしても働く時間が多すぎます。

時には10分間ボーッとするような時間が必要なのですが、意外とその「何もしないこと」が苦手な方が多いんです。まずは、意識してリラックスするという考えを持ってみてください。

ベッキー 私はリラックス方法として「スマホでゲームをする」を選択しているんですけど、これは合っていますか?(笑)

森田 そうですね、半分正解です。楽しんでいるということはリラックスの一環でもありますから。ただ、画面を見ているとブルーライトの光で交感神経を刺激してしまうんですよね。

夜10時や11時、仕事や家事が一段落したふとした時に「自分の時間としてスマホをいじりたい」と思うのは、仕方のないことだと思うので、「画面を見続けると睡眠の質が悪くなる」という知識を持っておくことが大切かなと。その知識があれば、「今日はやめておこう」といった具合に、自分でバランスを取りながら付き合っていけるようになります。

究極のリラックスは「目を使わないこと」と「緑色」

ベッキー 先生が実践している副交感神経の高め方やリラックス方法は何ですか?

森田 私が気をつけているのは、数十分でも時間が空いたら「横になって休む」ことです。私は車移動が多いのですが、患者様の自宅近くに早く着いた時は、車の中でシートを倒して目をつぶるだけでもリラックスするように心がけています。

ベッキー 目をつぶるだけでいいんですか!?

森田 「目を使わない」というのは、非常にリラックス効果が高まります。 現代人は近くばかり見ていて、遠くを見ることを忘れているんですよ。時々遠くの景色を、そしてできれば「緑色」を見るのがいいですね。

ベッキー 色って本当に効果があるんですね!「緑は癒やしの色」っていうのはわかるけど、赤の絵の具、青の絵の具、緑の絵の具があって、それぞれの絵の具でリラックスと違うんですか?

森田 私の実家はペンキ屋なのですが、父もよく言っていました。赤はむしろ逆に交感神経を高めますが、緑はリラックスを促します。自然豊かな場所へ行くとリラックスするのは、まさにその効果ですね。

心を救ってくれた「鍼(はり)」との出会い

ベッキー  実は私、以前は「鍼は怖い」と思っていたタイプなんですよ。「芸能人はみんな良いって言うけど、私は一生打たない!」と決めていたくらい強い気持ちでいたんですけど……(笑)

ある鍼灸師の方の本を読んで、門を叩いてみたら、めちゃめちゃ良くて。今では週に一度は受けないといられないほどです。

森田 何かきっかけがあったんですか?

ベッキー 心が元気じゃなかったんです。変なところで泣いてしまったり、明らかに心がおかしいなという時期があって。でも薬は飲みたくない。そんな時に、あの本に「心にも効く」と書いてあったのを思い出して。

森田 心と体は本当に密接に関係しています。心と体、それぞれの「コップ」に余力があるかどうかが大事なのですが、当時のベッキーさんは心の余裕がなくなっていた分、体も疲れていたんだと思います。鍼で体を整えることで、心も一緒に良くなっていったのでしょうね。

道具いらずで自律神経を整える「呼吸」と「舌の位置」

森田 まず自律神経を整えたいと思ったら、「呼吸」を意識してみましょう。実は「吸う」のは交感神経、「吐く」のは副交感神経なんです。実は、緊張していたり、切羽詰まっている方は、吸ってばかりいらっしゃることが多いです。

ベッキー そうなんだ!呼吸って意識しなくてもできちゃうものだから、なかなか頑張ろうとは思わないかも。

森田 そうなんです。意識しないですよね。でも、呼吸は唯一、意識的にコントロールできる部分なんです。ここで一つポイントなのが「舌の位置」。緊張している人は、舌が上顎にしっかり付いておらず、喉の方に力が入ってしまっています。

舌と横隔膜は筋膜で繋がっています。舌の付け根が硬くなると横隔膜も硬くなり、呼吸が浅くなって交感神経が優位になってしまう。「舌が上顎にピタッとくっついている状態」がベストです。これなら料理中やパソコン作業中でもできますよね。舌の位置を戻して呼吸を意識すれば、確実に自律神経は整います。

ベッキー でも、呼吸の仕方、先生によって違うんですよ。鼻だけでしなさいって言う人もいれば、吐くのは口からって言う人もいるんですけど、先生流の呼吸法は何ですか?

森田 基本の「鼻から吸って、口から吐く」です。東洋医学の一つのヨガも、鼻から吸って、ゆっくりと丁寧に吐くんです。これを寝る前に10回ほど繰り返すだけで、寝付きや睡眠の質がぐっと良くなります

ベッキー 素晴らしい!お金もかからないし、自分次第だから頑張れそうですね。

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