今回は夏休み特別企画として、渡部陽一氏の仕事部屋からリポート。
 壁一面にずらりと本や資料が並べられている仕事部屋から、渡部陽一氏がこれまでの取材記録や物証、データなどを綴った巨大な日記を紹介します。

重さ約7キロの巨大な取材日記

 私が戦場取材を始めてから、今年で30年。

 夏休みはお子さんが絵日記などを書かれる機会も多いかもしれませんが、私も取材に行くたびに、手書きで日記を書いて記録しています。

 海外取材では毎回、携帯しているのが取材日記です。

 初めは薄いものでしたが、年を重ねていくうちに、どんどん分厚くなり、今や7キロほどの巨大なものになりました。

 一部は石のレンガでできていて、ロープやバンドで止めていないとはじけちゃうくらい、かなり大きいんです。

 それでも、私はこの重い日記を担ぐことはやめません。

 インターネットの時代であっても、なぜ手書きで文章を書き続けるのか、なぜあえてアナログの取材日記を海外取材に持ち運ぶのか?

 戦場カメラマンにとって、この日記はかかせない存在であり、大事な役割を果たしています。

 その理由と日記に記録された中身や当時の写真を紹介します。