結婚生活の中で積もり積もった不満や違和感。もう離婚しかないと思うほどの不仲やトラブル。

 さまざまな夫婦の在り方があるからこそ、ふたりの間だけで解決できない悩みや問題を抱える人も少なくないでしょう。

 夫婦カウンセラーとしてこれまで2000組以上の夫婦をサポートし、著書『夫は、妻は、わかってない。夫婦リカバリーの作法』でも注目を集める安東秀海先生が、読者の皆様から寄せられた夫婦関係のお悩みにお答えします。

 今回は、妻から別居を望まれているとご相談があった方からの再相談です。夫は関係修復を願っていたものの、妻側の離婚の意思は固く……

(写真:AndreyPopov / iStock / Getty Images Plus)

京介さん(仮名)からのご相談

 以前もこちらに投稿して、回答を頂きました。あれから、現在は離婚調停中です。妻は離婚の意思が固く、僕は修復したいのですが、おそらく不成立で調停は終わります。

 妻が僕に対して嫌なところ、不満なところは、自分が一番だと思っているところ、喧嘩しても長引かせるところだそうです。それを改善してもやはり離婚の意思は固く、養育費は●万円でいいから今すぐ離婚して欲しいと調停の中で言われました。

 これは非常にショックでした。それほどまでに離婚したいのかと……。併せて婚姻費用調停も申し立てられました。

 妻は自分にも悪いところがあったと言っているそうですが、調停が終わるまで娘には会わせないと言われました。これは許せないと思い、僕も面会交流調停を申し立てました。

 何だかとても疲れてしまい、離婚の事を想像した時に楽になった自分がいました。次回最後の調停になりますが、離婚を受け入れた方がいいのでしょうか。もちろん家族そろって再度同居出来たら、夢のような話です。アドバイスをよろしくお願いします。

(夫・京介、妻・かほり)

※頂いたご相談に編集を加えております。ご了承ください。

▼前回のご相談

京介さん(仮名)からのご相談 昨年6月から1年間、僕は育休を取っていました。その中での出来事です。今年の4月に、内容は忘れてしまいましたが...続きを読む

心が離れてしまった分岐点は? この先できることは……

 育休中のストレスから口論になり別居、離婚、と気持ちのすれ違いを重ねてきた京介さんと妻のかほりさん。前回のご相談では、かほりさんが抱えてきた「わだかまり」を理解すること、そして彼女の気持ちを受け入れる姿勢を持ってみることについてお話をしました。今回、あらためてご相談をいただき、状況はさらに厳しくなっているようです。

 離婚調停では、修復を願う自身の気持ちと、それを打ち砕くように離婚への固い意志を見せるかほりさんとの狭間で葛藤されていることでしょう。

 次回に迫る最終調停に向けて、どのように考えていくべきか? 今回はより具体的なアドバイスをさせていただきたいと思います。...