結婚生活の中で積もり積もった不満や違和感。もう離婚しかないと思うほどの不仲やトラブル。

さまざまな夫婦の在り方があるからこそ、ふたりの間だけで解決できない悩みや問題を抱える人も少なくないでしょう。

夫婦カウンセラーとしてこれまで4000組以上の夫婦をサポートし、著書『夫は、妻は、わかってない。夫婦リカバリーの作法』でも注目を集める安東秀海先生が、読者の皆様から寄せられた夫婦関係のお悩みにお答えします。

今回は、義実家に対する妻からのご相談です。お正月のたびに夫の実家に帰省するも、義実家の価値観を受け入れられず、帰りの車の中では夫と喧嘩に。義両親といい関係を築くためにはどうしたらいいのでしょうか。

ケイコさん(仮名)からのご相談

結婚10年目、50歳・女性です。夫も50歳で子どもはいません。

毎年、お正月に夫の実家に帰省します。泊まるわけではないので気にする必要はないといつも思うのですが、どうも結婚当初から、夫の両親と仲良くできません。仲良くできないというか受け入れられないという言葉のほうが正しいかもしれません。

夫の両親の経済観念や教育に対する考え方、家の整え方など、あらゆる点が目についてしまい、義実家から帰ってくる車の中で、そのことを私が夫に話すため、夫と喧嘩になってしまいます。夫は「またそれか」という反応です。夫の反応もわからなくないのですが、私も自分の中で消化しきれず、ついつい言ってしまいます。

夫自身はとてもよい人で、義実家のことを除けば夫婦円満なので、私が気にしなければいいだけといえばいいだけなのですが……。

おそらく、義実家の家庭環境が私の実家のそれと正反対に近いため、受け入れられないのだと思います。夫を生み育ててくれた義両親なので、受け入れたいと思うのですが、どのように考えたらいいでしょうか?

これが原因で夫と不仲とか離婚を考えているということでは全然ないのですが、解決方法があったらうれしいと思い、ごく些細なことなのですがよろしくお願いします。

(妻・ケイコ、夫・タクシ)

※頂いたご相談に編集を加えております。ご了承ください。

「価値観のズレ」は受け入れようとするほど苦しくなる

「今年も義実家からの帰り道に喧嘩をしてしまった……」というケイコさん。

夫のタクシさんのことは心から信頼できているからこそ、彼を産み育ててくれたご両親には感謝したいし、仲良くしたい。それなのに、いざ義実家に足を踏み入れると、どうしても目についてしまう価値観のズレ。

今回の夫婦リカバリー相談室は、ケイコさんが毎年直面する「些細だけれど心に刺さる棘のようなストレス」について、その対策と乗り越え方を考えてみたいと思います。

 

受け入れる責任を手放してみる

ケイコさんが抱えている葛藤の根底には、義実家で感じる違和感を、嫁として、あるいはひとりの人間として「受け入れなければならないもの」と捉えている点に集約されるのではないかと思います。

でも、まずはそこにある責任を下ろしては、と思うのです。

結論のようになってしまいますが、受け入れ難い義実家の価値観なんて、受け入れなくていいのです。

というのも、...