今回のDialogue w/「日本サッカーの論点」は、ワールドカップや日本代表の現地取材を続けてきたスポーツライター・ミムラユウスケさんとの特別対談。  

 北中米ワールドカップを終えた日本代表。2050年W杯優勝という長期目標や「次はベスト8」というビジョンが掲げられる一方、日本サッカー界において大会後の明確な検証やフィードバックが行われているのか、不透明さを指摘する声も少なくない。

 現場の指導者や選手たちに届くべき「どのようなトライをしたのか」という検証なき総括への疑問から、対談はスタートする。

  さらに議論は、世界の強豪国と日本代表を隔てる「個の力」の正体へと波及。欧州の王者が見せる「個」とは単なるフィジカルや打開力だけではなく、激しいプレッシャー下でもブレない高い技術と個人戦術の理解度(判断力)である。

  一方で、「団結」や「ハードワーク」を重んじ、謙虚に組織力で挑もうとした日本代表が、結果として自らの「牙」を抜いてしまった構造的な課題についても鋭く切り込んでいく。  

 ドイツのFC BASARA MAINZで監督として指揮を執る岡崎慎司とスポーツライターのミムラユウスケ氏が、世界のトレンドと指揮官の「個」も含めた日本サッカーの現在地を多角的に検証する(全2回の1回目)。  

(前編) Time:36分35秒
「『個の力』とは何か?王者の技術と戦術理解度」

・テーマ1:W杯後の検証なき日本代表「総括の不透明さ」への疑問  
・テーマ2:「個の力」とは何か?王者の技術と戦術理解度
・テーマ3:謙虚さが裏目に?「自分たちの牙を抜いてしまった」日本代表
・テーマ4:指揮官の個。森保監督も出せていたか?  

(後編) Time:45分42秒
「ベスト8突破の鍵を握る『世界基準の個』」
テーマ5:ボトムアップの限界と「監督・指導者の能力差(個の差)」
テーマ6:なぜ4バックを捨てたのか?森保体制の采配と選考基準の裏側
テーマ7:海外指導者の活用と「ハリルホジッチ時代のトラウマ」
テーマ8:ベスト8突破の鍵を握る「10代・20歳前後の世界基準の個」

Dialogue w/の動画を視聴する↓


岡崎 慎司
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👇前編ダイジェスト・見どころ👇

テーマ1:W杯後の検証なき日本代表「総括の不透明さ」への疑問

ミムラユウスケ
「基本的にはこの路線でいこうという方針が強い。ただ、目標がどこに向かっているのか、現場や指導者へどんな具体的フィードバックが届いているのかが見えてこない」
岡崎慎司
「日本サッカー界として『こんな結果でこうトライした』という具体的な振り返りがいつもない気がする。現場の指導者にも届くような具体的な総括や反省がほしい」

テーマ2:「個の力」とは何か?王者の技術と戦術理解度

ミムラユウスケ
「単なる身体能力や走力だけではない。相手のプレッシャー下でもブレない技術と個人戦術の能力こそが、世界王者スペインが見せた『個』の正体」
岡崎慎司
「個の能力が高い上に、チームとして『こういう時はどうするか』の戦術理解が共有されている。日本だと前線にボールが収まらなかったら終わり、となりがちだった」  

テーマ3:謙虚さが裏目に?「自分たちの牙を抜いてしまった」日本代表

ミムラユウスケ
「世界の立ち位置を客観的に見て謙虚に逆算した結果、結果的に自分たちで自分たちのキバを抜いてしまった部分があったのではないか」
 岡崎慎司
「『ハードワークしないと勝てない』と大会前からエゴを捨てて一体感を重視していたが、それによって本来出せたはずの個の積極性まで抑えてしまったのかもしれない」

テーマ4:指揮官の個。森保監督も出せていたか?

ミムラユウスケ
「海外の代表監督は、厳しい声に晒されながらも『自分の色』を出して戦う。日本のメディア環境や批判を避ける処世術の中で、監督の個を押し出す難しさがあった」
岡崎慎司
「選手も監督も手がえしの中で結果を出して証明するしかないのは一緒。森保監督が8年間で何を描いて積み上げてきたのか、もっと表で話してくれてもよかった」

 

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