MLB挑戦を決めた理由
すっかり年末です。本当に、オファーが来るのかな……。ときどき、そんなことを思いながら、日々練習に取り組んでいます。
MLBへのポスティングを申請させてもらい、その後すぐ、MLBはロックアウトに入りました。それによって、新しい契約ができないことになっていて(メジャーの40人枠にいる選手は、球団と連絡を取ったり、施設を使うこともできないそうです)、僕の契約も進展がないままです。
とはいえ、選手としてできることはありません。今回、ロックアウトに入るにあたってMLB選手会側が球団側に提出資料を読んで「なるほどそうか」と思うこともたくさんありました。きっと、球団には球団の考えもある。日本のプロ野球はどうだろう、と考えたりもします。
今は来年のために、どこでプレーしていようとやれることをやるのみです。
と、いきなり堅苦しくなってしまいましたが、今回は、「オンラインBaseballPARK」のみなさんに、改めてポスティング申請の決断についてご報告をと思っています。僕なりの野球への考え方について知ってもらえたらうれしいです。
ポスティングを申請した際の会見でも少し触れましたが、MLBへの思いが芽生え始めたきっかけは、黒田博樹さんの言葉でした。
「マイク・トラウトという選手がいる。戦車みたいに力強いけど動きも速い。世界にはこんな選手もいるんだってことを知って、それを目指してもっと大きくなれ」
黒田さんがカープに戻ってきたばかりのタイミング、2015年頃にかけていただいた言葉です。僕は、初めてレギュラーに近い立場でシーズンを過ごすことができたシーズンのあとでした。
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