クライマックスシリーズで盛り上がるプロ野球。セ・パともに2位チームがファイナルへと駒をすすめた。
日本一に向けて激闘が繰り広げられる一方で、このシリーズ前には自由契約ーーいわゆる「戦力外通告」など人生の転機と向き合う選手も多くいた。
夢に見たプロ野球選手、たとえ結果が出なかったとしたら悔しいはずだ。
けれど、野球選手の財産とは何も「結果」だけではない。2011年のオフに「戦力外」を言い渡された平石は、「まだ選手を続けたい」と思いながら「指導者」への道を選択した。
その後、14年あまり。
振り返って言う。
「もちろん、結果がすべての厳しい世界ですけど……人と出会い、そこで学んだことが今につながっている」
数字を出せなかった現役時代。そのときに学んだことを指導者として生かした。「平石洋介を作らない」というその哲学は監督を経験しても変わらない。
そんなタイミングだからこそ――平石が綴った一冊『人に学び、人に生かす。』。その刊行を記念して送る、特別回!
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