手首を返さないに取り組み始めたワケ

 新シリーズ「鈴木誠也のバッティング論」の第二回。シカゴ・カブスに移籍しても進化が止まらない鈴木の打撃。そこにある秘密を動画で紹介。

「常に自分で考える」ことを習慣化してきた鈴木誠也が語る、「基本」「タイミング」「スイング」「読み」そしてバッターのタイプ。動画内容の一部を以下よりお届けする。

#5  鈴木誠也のバッティング論‐1 野球、4つの基本
 ☛:バックスクリーンの真ん中あたりをボヤっと 
#6  鈴木誠也のバッティング論‐2 【映像解説】「く」の字の極意☜New
#7  鈴木誠也のバッティング論‐3 【映像解説】(5月予定)
#8  鈴木誠也のバッティング論‐4 (6月予定)
#9  鈴木誠也のバッティング論‐5 (7月予定)

――練習でパームアップ(手首を返さない打ち方)に取り組まれていました。その映像を見て、意図をご説明お願いします。

鈴木 これはインスタ(Instagram)で練習方法で見て、やってみようって思ってやっただけなんですけど(笑)。

基本的にセンター方向に打ち出したいので、打球をとにかくひっかけたくないっていうのはずっと思っていて。こうやって(映像のように)打つわけではないんですね。実際は。

ただ捉えてからのボール、1、2個分くらいまでしっかり返らないように、ボールを押し出していけるような形を作りたくて、本当に強く振ったら返ってしまうので、あんまり強くは振れないんですけど。

ちょっとした遊び感覚のひとつでやってるんですけど。

実際、手首は絶対に返るんで、それを普通にやってたらもっと早く返ってしまっているところを、1個、2個でも押せたらっていうのが自分のなかではあるんで、少しそういう意識では打っています。

――手首は返ってしまう。だけど早すぎると、自分の打ちたい「センターから右」へ押し出しがきかない。

鈴木 引っかけちゃいますね。こねちゃうので、どうしても抜かれたりするともうショートゴロになったりとか、アウトコースのいい所がセンターに打てずにショートゴロになるっていうのが、あるんで、捉えてから1、2個押せるとフォロースルーもしっかり大きくなりますし、体を大きく使えるんで。

そこを求めて今、こういう動画とかを見ながら練習している。

まあ、合ってるかはわからないんですけど、「これなら返ってないかな」とか、遊びの感覚でやっている感じです(笑)。

動画内容紹介

時間:23分46秒/聞き手:シンクロナス編集部/写真:GettyImages

【鈴木誠也・動画コンテンツ】

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