
メジャーと日本野球の違いをブルージェイズアナリスト・加藤豪将(日本人として初めてMLBドラフト100番目以内に指名され、北海道日本ハムファイターズでもプレーした)が解説する「#Gobaseball」。
本シリーズではメジャーで使われるキーワードを編集部が厳選し、加藤さんの取材をベースに解説する。今回はよく聞かれる「WAR」と「アーロン・ジャッジ」について。
KEYWORD:【WAR】(Wins Above Replacement)
セイバーメトリクスによる打撃、守備、走塁、投球といったあらゆるプレーを総合的に評価した指標。その選手が控え選手と比較して「どれだけチームの勝利を積み上げたか」を勝利数で表す。
選手の価値を一つの数字で表せる
――「WAR」というキーワードがよく聞かれます。日本の野球ファンにも少しずつ定着してきましたが、加藤さんはどういうイメージを持っていますか。
加藤 WARはセイバーメトリクスの指標のひとつです。
何と言っても「選手の価値を全体的に見て1つの数字で表せられる」。アメリカではベーシックな数字になっています。
分かりやすく言えば、大谷翔平選手のように「二刀流」する選手がいて、そのバッターとしての価値とピッチャーとしての価値を足してW表すことができるのがWARです。
ピッチャーの価値とバッターの価値をこうやって見られる指標はWARしかないと思います。
――二刀流の選手にも対応できる数値。その点でも指標としての意味がありますね。しかし、二刀流の大谷翔平選手で2025年シーズンが「9.4」(fangraphs/代表的なデータサイトにfangraphsとBaseball-Referenceがある)ですから、アーロン・ジャッジの数字「10.1」は尋常じゃないと思います。カル・ローリーもそうなんですけど(「9.1」)……。ローリーに関しては、このシーズンがちょっと特徴的ですけど、ジャッジは毎シーズン、二刀流より上の価値を示している、というような見方ができるわけですよね。
加藤 そうですね。 これを見たらジャッジと...