メジャーと日本野球の違いをブルージェイズアナリスト・加藤豪将(日本人として初めてMLBドラフト100番目以内に指名され、北海道日本ハムファイターズでもプレーした)が解説する「#Gobaseball」

 本シリーズではメジャーで使われるキーワードを編集部が厳選し、加藤さんの取材をベースに解説する。今回は新たなに導入された「ロボット審判」について。

KEYWORD:【ABS(Automated Ball-Strike System)

自動ボール・ストライク判定システム。投手、捕手、打者の3名のみが、球審の判定直後に帽子やヘルメットを叩いて合図を出すことで申請できます。ベンチの監督は行使できない。1試合で2回まで失敗が可能。

昨シーズンのア・リーグ覇者としてこのシーズンを迎えるトロント・ブルージェイズはオフに積極的な補強を行った。その目玉のひとりが読売ジャイアンツ...続きを読む

守備のいいキャッチャーがもたらすモノ

――2025年のア・リーグ優勝決定戦はマリナーズとの対戦で、「カーク対ローリー」のキャッチャー対決に注目していました。マリナーズのローリーは実績のある選手で、優勝経験もあります。どのような印象を持っていますか?

加藤 キャッチャーで60発、スイッチヒッターというのはなかなかいません。すごいことです。 ア・リーグのMVPになってもおかしくない選手ですから、打席に入るたびに怖い選手ですね。

――現在の加藤さんの分析官の仕事として、相手の打者の分析はピッチングスタッフの分析官がされるのですか? それともバッティングスタッフの分析官がされるのですか?

加藤 ピッチングの方の分析官です。

――では、一方で加藤さんの方から、こういうふうなクセがあるよとか、こういうところがあるから、こうしたら打ち取れるかもしれないなどと、思ったところを伝えたりはされるのでしょうか?

加藤 時々ありますけど、僕よりもそういうことを知っている人がたくさんいますから、僕はできるだけ口を出さないでいます。

――ブルージェイズのカークはバッティングもシュアなものがあって、2025年は長打も増えました。守備面のスタッツは圧倒的にローリーに勝っています。改めて、この2人の守備面について、加藤さんはどう評価していますか?

加藤 カークのブロッキングはメジャーでもダントツで1位です。

青囲みがキャッチャーの指標、カークはブロッキング、フレーミングでメジャートップクラス

 うちのブルペンは結構、捕りづらい球を投げるピッチャーが多いので、そう考えると、カークがキャッチャーでいることによって、スライダー、シンカーもいいところに投げられます。

 三塁にランナーがいても堂々と投げられるのは、うちだけの強みだと思います。

 フレーミングに関しては、ローリーもすごくいい。...