脱いでも稼げない「裸のデフレ」の時代、コロナ禍がその状況に拍車をかけた。夜職で働く女性たちが収入を失い、困窮化。性風俗産業は女性の貧困とからめて取り上げられるようになった。 その一方で、稼げる女性と、そうでない女性が二極化しているともいわれている。ではその背景には何があるのか。社会全体で格差が拡大するなか、性の世界にもその影響はあるのか。 本企画では、風俗の世界で働く女性たちへのインタビューを行っていく。記事だけでなく、動画、音声、LIVEなどのイベントを通して、格差が生じる要因を探る。今回は、山中瑠衣さん(仮名)#1 デリヘルで働き始めた動機は「家を出たい」  山中瑠衣さん(31歳・仮名)が初めて風俗で働いたのは、18歳のときだった。 「風俗で働き始めたのは、高校を卒業して大学に入ったばかりの時期で、今振り返ると精神状態はかなり悪かったと思います。高校生の頃から精神科に通っていました。原因は色々あったのですが、一番は親との関係です。  家庭内のコミュニケーションは基本命令形で、雑談とかは一切なし。私物は勝手に捨てられる、という環境でした。子ど...