INDEX

  1. ・内容紹介
  2. ・Pick Up Match 試合データ
  3. ・【配信内容の一部を紹介】1ボランチ/2ボランチかで動き方は全く変わる
  4. ・その他コンテンツ紹介(無料あり)

1. 内容紹介

「ボード」を使って徹底解説する「Pick Up Match」。
 
 第4回はW杯アジア最終予選の中国戦、サウジアラビア戦とドイツブンデスリーガ2021-22シーズンの第22節のレヴァークーゼン戦を振り返ります。
 
 日本代表やシュトゥットガルトで、遠藤選手は1ボランチ(アンカー)や2ボランチ、インサイドハーフなど、中盤のあらゆるポジションでプレーしています。2022年に入り、シュトゥットガルトのシステムが「3バック」から「4バック」に変わり、日本代表と同じ4-3-3システムで戦うこともあります。では、その仕事は同じなのか……と言えば、遠藤選手は「システムは同じ4-3-3でも、やることは違う」と話します。

 その理由はなぜか。日本代表戦、そしてレヴァークーゼン戦を解説しながら、アンカーを置くメリットや、1ボランチと2ボランチのそれぞれのタスクやプレーエリアについて詳しく解説します。(聞き手:シンクロナス編集部)

 時間:38分07秒
 ヘッドライン:
・3バックから4バックに変わると何が変わる?
・1ボランチと2ボランチの再定義
・1ボランチ(アンカー)で最も意識していること
・1ボランチ/2ボランチのエリアは横か縦か
・日本代表の「中盤」に手応えを得た理由

2.Pick Up Match 試合データ

[2022.02.13 ドイツ・ブンデスリーガ 第22節@バイ・アレーナスタジアム]●VfBシュトゥットガルト 2 対 4 バイヤー04レヴァークーゼン

【レビュー】
リーグ3連敗中の17位シュトゥットガルトが、リーグ3連勝中の3位レヴァークーゼンとアウェーで対戦。シュトゥットガルトの遠藤航はキャプテンマークを巻いて、[4-3-3]のインサイドハーフでスタメン出場。立ち上がりから劣勢を強いられ、2-4の敗戦。遠藤は72分までプレーした。シュトゥットガルトは4連敗でリーグ戦7試合勝ち星なし。

【スタメン】

 
【得点】
シュトゥットガルト:ティアゴ・トマス(49分・88分) 
レヴァークーゼン:ムサ・ディアビ(41分)、アミン・アドリ(52分)、フロリアン・ヴィルツ(85分)、パトリック・シック(89分)

【遠藤航】
スタメン出場(71分までプレー)

【配信内容の一部を紹介】1ボランチ/2ボランチかで動き方は全く変わる

🔑キーワード解説🔑
・1ボランチとは?
ボランチはポルトガル語で舵取り・ハンドルを指し、1ボランチとは中盤の底のポジションを1人で担当すること。文字どおり、ハンドルを操縦する舵取り役として、チームを攻守にコントロールする。英語でアンカー(船と海をつなぎ合わせる鎖の意味)とも呼ぶ。

・2ボランチとは?
2ボランチとは、ボランチの位置(中盤の底のポジション)に2人の選手を並べること。1ボランチと同じく、バイタルエリアと呼ばれる最終ラインと中盤の間のスペースを埋めながら、攻撃の起点としてパスを配給するなど、中盤の底でゲームメイクを担当する。

アンカーは相手陣の真ん中から後ろがプレーゾーン

――遠藤選手が考える2ボランチと1ボランチだと、どういう違いがありますか?

遠藤 (かなりざっくりと)動き方でいうと、2ボランチだと(ピッチ)右側半分。アンカー(1ボランチ)とかだと、横の後ろのほうの横半分全部みたいな感覚。

 アンカーがもちろんミドルを打つ、ここまで行く(高いポジションを取る)こともまれにありますけど。基本的にはやっぱりこの攻撃してる状態で一番高くても、このセンターハーフをちょっと超えた、こういうところなんですよね。

 で、こういうところに下りた選手に対して、こうボールをこっちで失ったらここからアプローチに行くみたいな感じなんで。だから、この相手陣の真ん中からこの後ろがプレーゾーンでいると。

 

 ボランチ(2ボランチ)だと、やっぱりこの右のボランチでプレーしてるときに、左にここまで行くのはほとんどないので。だから、2ボランチをやってる場合は、やっぱりその前、もしかしたらクロスに入っていくかもしれないし、ここまで上がっていって、もしクロスを上げるシーンがあるかもしれないし。

 その動きのゾーンでいうと、そういう違いは感覚としてありますね。もちろん相方にも、中盤の選手の特徴にもよりますけど。

後ろの2+1だけじゃなくて、前の2+1みたいなイメージも

――以前のお話でも、アンカーで気にするところって、イメージで言うと後ろの2センター(バック)。この後ろの3人(センターバック+アンカー)みたいな感じで守るんだけど、実は前の選手、例えばインサイドハーフの選手との絡みだったり、当然フォワードやウイングといった、前とくっつく(セットであると考える)ことが大事と話されていました。つまり、後ろの2(CB)+1(アンカー)だけじゃなくて、前の2(インサイドハーフ)+1。その意図をちょっと教えてください。

遠藤 これを見たら、相手が[4-2-3-1]みたいな感じ。中国戦はたぶん中盤はマンツー気味にあててきて、1人残っててこんな感じだったと思うんですけど。確か5枚じゃなかったですよね。

――4バックで来てましたね。

遠藤 それで2ボランチのトップ下がいて、しかもこのトップ下がキャプテンで守備的な選手だったんですよね。

 あとはフォワードが余っていて、ここは結構も下がってるみたいな状態だったと思いますけど。これを見るとわかると思うんですけど、ここのアンカーって……(続きは、本編で

「サッカーは“最適解”の見つけ合い」(遠藤航)です。みなさんも一緒に考えながら、続きは、ボード解説による動画をチェックしてみてください!

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