街を歩いていると、不意に耳に入ってくる言葉がある。誰かの会話、カフェのBGM、看板の文字。芸人・鈴木ジェロニモが、日常の中で出会った“ちょっと気になる言葉”に耳をすませて、思考を巡らせます。(連載の詳細はこちら)

『いちご味味』という曲がリリースされた。これを書いている現時点から見ると未来のことだからリリースされる、のだけどこれが読まれているときには既にリリースされている、ので、リリースされた。ミジンコ論争 feat. 鈴木ジェロニモ『いちご味味』。いま聴いてほしい。
ミジンコ論争という名前の作曲ユニット。石田想太朗さんとおがわもみじさん。年齢に言及するならおふたりとも私より随分若い。しかし話すと年齢がとてもどうでもいい。互いが互いに敬語ではあるけれど、なんというか、同じ、になる。年齢とは社会によって定められた識別用の数字でしかなく、そういえばそれは私たちにとって本質的に関係ない。
高校3年生くらいまでは特に自分のことしか考えてなくて。いわゆる中学2年生的な思考だったと思うんですよね。「あ、もしかしてそこで僕らと年齢が揃ったんですかね」。え。「ジェロニモさんがずっと中2のままで、僕らが後から中2になって、そこで合流したのかもしれません」。いやいやいや、とは思わない。そうだよね、と思う。そうですよね、と言う。いつタメ口になってもいい。年下だからではなく友達だから。
3人でPodcastを録った後、Zepp DiverCityに行く。...