自分を満たすためにストックしていること

まだまだ暑いですね。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
8月も後半に入りましたが、ギラギラ太陽と青空、ピンク色のサルスベリの花が元気なのを見ていると、いまだ夏の勢い衰えずという感じ。
残暑をしっかりと味わっていますよ〜。
それでも夜の空気はほんのり秋の気配。
窓を開けると虫の音がリーンリーンと響いていて、気持ちは少しずつ秋へ。
夏から秋へ、季節の移ろいをほんの少し感じられるだけで、なぜかうれしくなります。
季節以外にも日常の中にある、移ろう美しさがわたしは好きです。
月が美しく輝いているだけでうれしくなったり、日が暮れる前の茜色の空に心が洗われる気分になったり、だとか。
そんなほんの一瞬の「きれい」「うれしい」とかを、日々、心にストックしています。
忙しい毎日であればあるほど、これが自分の内側をひたひたと満たしてくれる。なんなら自然以外でも、猫の耳の先っぽが愛おしいとかでもいい。
この連載に「hibi hibiの日々」というピッタリなタイトルを付けていただき、うれしくて、はじめに日々の心がけを綴らせてもらいました。
hibi hibiをスタートして7年目の夏

最近はありがたくも、色々なあたらしいことに挑戦させてもらっています。
この連載もそのひとつだし、プロダクトの企画や、秋には講演会も待っています。本当にありがたいこと。
hibi hibiをスタートしたのは2019年の春でした。
ちょうど令和になる頃で、あたらしい空気が漂っていたときです。
その動画に「hibi hibi」というタイトルを何気なくつけたのですが、まさかこんなふうに育ってくれるなんて。始めた頃はつゆ知らず。
たくさんの方に見てもらえるようになり感謝です。それしかないです。
hibi hibiを始めてから、変わったこと、変わらないこと、それぞれありますが、それでも夏は必ずやってくる。季節ってすごいです。
(変わったこと、変わらないことはあらためてお話ししますね。)
そんな夏の日常をお伝えしたいなあなんて。
最初なので、ついつい力んでしまいそうだから、あえてゆるい感じでいきますね。
わたしの動画は季節の色々が出てくることが多めなので
「数年前の夏の動画をまた見ています」
なんてメッセージをいただくことも。とてもうれしい!
自分のことなのに、数年前の夏に何をしていたか、ほとんど覚えておらず。
あらためて見てみると、「へ〜」とか「これやってみよう」(自分のやっていたことなのに)となって面白いものです。
夏の手仕事・家仕事といえば……
でも相変わらず、梅干し作りは夏の代表的な行事のひとつ。
去年は梅の不作で作れなかったので、ありがたさ増し増しで、10キロの梅干しを作りました。わが家はマンションなので屋上干し。今年の梅干しはかなり美味しく出来て満足しています。フルーティーな仕上がりです。
先日、帰省したので母と弟へお裾分けしました。いつも帰省する時は「持って帰ってきて」とオーダーが入ります。みんな梅干しが大好き!
それにしても、年々夏の気温が上昇しているからか、干している時の梅の乾きが早い気がします。途中で梅をひっくり返す工程があるのですが、その時も梅がホカホカと熱い。この作用も美味しい梅干しの秘訣なのでは? と、ひとり想像をめぐらせながら、次の梅干し作りの糧に。なんでも学びですね。
出来上がった梅干しは、さっそく、畑で採れたオクラと茗荷で梅肉和えにして食べました。感慨深い一品。お酒もスイスイ心地よく杯が進む〜。

梅干しを作ると必ず、梅酢というものもセットで出来上がります。
どういうものかと言いますと、梅のエキスと塩分の液体で、梅風味ですが、かなりしょっぱいです。
わが家では、梅酢に生姜を漬けて紅生姜ふうにしたり、茗荷を漬けたり。
なぜか夫婦で役割分担が出来ていて、紅生姜作り担当は夫。梅酢茗荷作り担当はわたし。

梅酢茗荷の場合は、味がしょっぱくなりすぎるので、梅酢に水をいい塩梅で割ってから漬けています。
茗荷がピンク色になってきれいですよ〜。
焼き魚に添えたり、ちらし寿司に散らしたり。
この前はぶっかけ素麺にのせても華やかになりました。

ああ食べものの話は尽きない……。
43歳、身体ケアも始めました!
夏の暑さを乗り切るために、身体のケアも大切ですよね。
わたしは今43歳。
自分がいくつだったのか、年々覚えられなくなってきませんか? わたしだけかな。
でも身体は正直で、この暑さのせいなのか、日中眠くなることが多くなってきました。今まで日中、眠くなることはほとんど無かったのに!
身体の小さな変化に応えてあげようと、体調管理を試行錯誤する日々です。
そんな中、最近の習慣は夏でも温泉。
残暑が続きますが、温泉は欠かさず通っています。
車で20分ほどのところに温泉があるので、週一回の身体をいたわるdayとして。
最初にザブンと温泉に浸かって、その後はほぼ足湯ですが、ボーーーっと30分くらい温泉に浸かっています。
何もすることがないのがいい。頭をからっぽにすると、おのずと身体もからっぽになってリセットされるのです。
いつも忙しくしてしまう頭の中を、解放。ヒグラシの音色と湯口からドバドバと落ちてくる湯の音。人の楽しそうな話し声、薄暗くなっていく空。
何もしない時間が何よりも贅沢なのでは、と思えてきます。家のお風呂とは違う非日常も、心と身体に効きます。
さらに身体のケアのひとつとして、温泉の日とセットにしていることが休肝日。
みなさまご存知の通り、わたしは日本酒が大好き。ですが、この日ばかりは大好きな日本酒はお休みです。
わたしの生きがいである日本酒とお料理を楽しむということをお休みするなんて! 以前なら思いもつかなかったけど、末長く楽しみたい方向へシフトチェンジ。
身体もはじめは驚いたことでしょう。あれ、今日はアルコール分解しなくていいの? と。
夫は禁酒令だと言いながらも、休肝日に付き合ってくれています。
いやあしかし、翌日の日本酒の美味しいことと言ったら。なんでも緩急って大切ですね。
この習慣は、まだ半年くらいなので効果のほどは分かりませんが(週一ですしね)、身体にいいことをしている、という気分を味わうのが良いのです。
気分はコントロールして健やかに!
なんでも気持ちが大切。わたしの人生のプチテーマと言ってもいいくらい。
いい気分を積み重ねていきたい。なぜなら、いい気分でいるといいことがやってきそうだから。
そうだ、いい気分話ついでに、逆のこともお話ししようかな。
いい気分とは逆に、嫌な気分になる時だって、もちろん誰しもありますよね。そんな時はみなさんどうしますか?
わたしは、嫌な気分に飲み込まれないように、呼吸法(とにかく深く吐く)で落ち着けたり、なぜ嫌な気分になるのだろうと、自分の中を探ってみることで、嫌な気分とちょっと距離を置いてみたり。
そうやってコントロールするようにしています。
コントロールというと操縦するかのようですが、怪我をしたらお手当をするように、「うわ!」となった時にどうするかを決めているという感じです。
何個でもいいので、持っていると安心します。怪我の形に合わせていろんな絆創膏を持っているようなイメージ。

さて、今年の暑さはいつまで続くのでしょう。
それでも道を歩けば田んぼの稲穂が黄色く実りつつあります。新米までもうちょっと。
暑いけれど、季節は確実に進んでいますね。彼岸花もそろそろ咲きだす頃かな。季節の移ろいに触れて、人間だけの世界からちょっと離れることで、ふと気持ちが軽やかに、優しくなります。
それでは、次回9月4日(木)配信予定の「hibi hibiの日々」もどうぞお楽しみに。みなさまとお会いできますとうれしいです!

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