
「クロワッサンの店」から始まった台所道具LOVE
最近思うのが、台所道具ってやっぱりいいなあ、好きだなあということ。
10月に入り、月明かりと朝晩の心地よい空気に満たされて「ああ季節の移ろいが好きだなあ」と思っている今日この頃なのですが、それと同じくらい愛しているのが"台所道具"なのです。
私が台所道具を好きになったきっかけのひとつは、クロワッサンの店という、雑誌『クロワッサン』発の生活雑貨を扱うお店に出会ったことでした。
当時勤めていた会社の同僚が「好きだと思うよ」と会社の近くにあったお店へ連れていってくれたのです。店内には、職人さんの手仕事で作られた台所道具をはじめ、美味しそうな食品や調味料なんかが並んでいて、それまでは洋服のお店しか行かなかった私には、とても新鮮な世界でした。
と同時に、「楽しい!」と魂がフルフルと喜んでいるのを感じ、手にとりやすい価格のものを少しずつ購入しては、満たされていました。一人暮らしの1Kの部屋の小さな台所が育っていくのがしみじみうれしかったなあ。
このお店で買ったものは……
・カゴ
・お弁当箱
・落とし蓋
・ピーラー
・ゆで卵スライサー
・しゃもじ
多分このくらいです。

クロワッサンがおすすめしているというのも、当時の若い私にとっては安心して手にとることができました。
その頃は「道具を育てる」なんて、意識すらしたことがなかったけれど、いつの間にか20年近く使って、いい感じに暮らしに馴染んでいます。今となっては、この台所道具たちは、私の台所を潤してくれた、最初の一雫だったのかなあと思います。
せっかくなので、私の料理をサポートしてくれる頼りがいのあるこの選りすぐり道具について、どこのものかやその魅力、使い勝手などについて、ひとつひとつ詳しく紹介します。
戸隠の根曲竹のカゴ

初めて買った手仕事のカゴで、長野県・根曲竹というタグが付いていました。お値段は3,000円くらいだったかな。...