
冬支度はじめました
家の窓から見える木々も、少しずつ色づいて冬支度。今年は去年よりも寒さを感じるのが早い気がして、わたしも慌てて冬支度をしているところです。ブランケットを出したり、絨毯の下にホットカーペットを仕込んだり。
温かいものを準備していると、気持ちまでも温かに感じられて、自然と心がほどけていきます。この先ますます寒くなるけれど、温かい幸せは、この寒さがあってこそ。季節に寄り添って、自分の暮らしも楽しんでいきたいです。
これから冬にかけて、お家時間の幸せ濃度がグッと深まる季節かもしれませんね。もともと、家で過ごすことが大好きなので、寒い季節は楽しみが増すばかり。
それから、寒さを感じると、まず食べたくなる温かいもの代表は、なんと言ってもお鍋料理だなあと思います(食べることが大好きなので、やはり食べものの話題になってしまいます)。
グツグツと煮込んだ具材と汁物をいただくと、身体の芯から温まって「ああ幸せだなあ」と、心の奥の奥のほうまで、喜びで満たされていきます。
食卓の真ん中に、温かさの主役であるお鍋をドンと置き、それを囲みながらハフハフ〜しみじみ味わうあの時間といったら。おでん、味噌煮込みうどん、湯豆腐、きのこ鍋 etc……。
温まりつつ、お酒をちびちびといただくのは至福でしかありません。そんなひとときは、他の季節よりも時間がゆっくりと流れる気がして、これぞ冬時間だなあと思います。時間って、同じ時間でも、季節で伸び縮みしているような不思議さがあります。
毎日使いたい土鍋たちと、忘れられない鍋料理
いやあ、お鍋料理は準備も楽ですし、もう毎日お鍋でもいいくらい、大好きな冬のメニューです。なので、大きな土鍋と小さな土鍋を揃えて、その日の気分で使い分け。

大きな土鍋は、言うまでもなくお鍋料理メインの日に登場。
小さな土鍋はというと、気軽なプチ鍋用として。何年も悩んだあげく、数年前にやっと購入したのですが「なんでもっと早くに買わなかったの!」と思うくらい、頼れる冬のアイテムです。
どんな時に使うかというと「お鍋料理も食べたいけど、作り置きのおかずもあるしなあ」という悩ましい時。小さな鍋物(おでん、きのこ鍋、湯豆腐など)をおかずの一品として登場させちゃいます。プラス、晩酌おつまみ(作り置きおかず)も楽しむ、というスタイルが冬の定番。
夕食時間、食卓に土鍋があるだけで、温かい風景になって心がホッとくつろぎますし、ちょっと温かいものがあるだけで、わたしの鍋欲が満たされるのです。身体が温まると心も温まるなあと、寒い季節はしみじみとそれを感じますね〜。
さて、いろんなお鍋料理を楽しむ中で、ちょっと変わったお鍋料理もたまに作っています。
そのひとつが「とうじ蕎麦」。

その名の通り、お蕎麦がメインなのですが、これがお鍋料理でして、本当に温まるのなんのって。長野県を旅した時に食べた郷土料理で、それ以来、忘れられない味に。お蕎麦好き(実は)としてはたまらない美味しさの鍋物なのです。
とうじ蕎麦は、長野県松本市の奈川地域の郷土料理。キノコや山菜、鶏肉、薄揚げなんかが入った温かいつゆに、ざるそばを“とうじかご”という杓のような形の竹かごに入れて、その温かいつゆの中でしゃぶしゃぶします。つゆは、かけ蕎麦のお出汁より濃いめの味をご想像ください。...
