街を歩いていると、不意に耳に入ってくる言葉がある。誰かの会話、カフェのBGM、看板の文字。芸人・鈴木ジェロニモが、日常の中で出会った“ちょっと気になる言葉”に耳をすませて、思考を巡らせます。

鈴木ジェロニモの「耳の音」#11「どんな夢を見ますか」

 

 三鷹の書店「UNITÉ」で哲学者の古田徹也さんとのトークイベントが開催された。〈「説明」を説明する──認識を覆す「説明」の世界〉というタイトルで一体どうなってしまうんだと恐れ慄いていたけれど当日お会いした古田さんは非常に柔和で快活で、失礼を恐れずに申し上げるなら音の方向に首を回す小鳥のような、それでいて成熟した雉のようなかわいげがあって終始きらきらとたのしく対談させていただいた。...