鍋焼きうどんから湯豆腐まで。ひとり分だから楽しい、熱々ごちそう

今年の秋は10月になっても真夏日が10日も続く異常気象でしたが、さすがに11月が近づいてきてグッと気温が下がり、朝夕はひんやり感じるようになってきました。

こうなると現金なもので温かいものが恋しくなります。本格的な冬が始まる頃から春先まで、日々欠かせないものが土鍋です。

息子が独立して夫婦ふたりの生活になり、平日は帰宅時間がバラバラになったり、昼間は私ひとりで食事する機会も多くなりました。もちろん大きな土鍋は週末や人寄せする時にも活躍してくれるのですが、ひとり用の小さな土鍋はそんな時に気軽に使えるアイテム。調理器具でありながら、そのまま食卓に出せば熱々をキープできる食器にもなるからです。

鍋焼きうどん、一草かゆ、雑炊。土鍋で楽しむ冬の味

 

ひとり鍋でまず思い浮かぶのが「鍋焼きうどん」です。お蕎麦屋さんの出前でもこれからの時期に人気ですよね。

保温性の高い土鍋の特性を最大限に活かした一品で、時間が経っても熱々なのが出前にピッタリ。なんなら汁気を吸ったちょっとのび気味なうどんも悪くない。冬ならではの楽しみかもしれません。

家でなら、あり合わせの具材を乗せて熱々をいただくのが何よりのご馳走です。冷凍のうどんを使えばとても簡単。いつでも気軽に楽しむことができます。

小さな土鍋に出汁とめんつゆ、うどんを入れて具材を乗せて温めるだけ。鶏肉やほうれん草、長ねぎなどの野菜類、そこにお惣菜コーナーで買ってきた天ぷらなんかがあれば万々歳。なければ冷凍庫にストックしてあった揚げ玉をひと振りします。鍋焼きうどんには油っけがつゆにコクと旨みを出してくれるんです。

お餅もあると嬉しいもの。そのままでももちろん美味しいのですが、おでんに使うお揚げに包まれた餅巾着なら最高です。これなら長く煮込んでもつゆが濁ることもありません。

お正月の後なら、おせち料理の残りのお煮しめを入れてもいい。甘辛の煮物がこれまたいい味を出してくれるんです。

 

おかゆにもひとり土鍋は大活躍します。

ひとつかみの米をコトコト炊いて、刻んでひと塩した青菜とベッコウ餡をかけた通称「一草かゆ」は冷えた身体を温めつつ、胃袋を優しく癒してくれる我が家の風物詩。元はお正月明けの七草粥の代わりに蕪の葉っぱ一種類で省略したのが始まりでしたが、今では寒い時期によく作るようになりました。

 

生米ではなく、冷やご飯を使った雑炊も簡単でよく作ります。美味しい出汁で炊いて溶き卵でとじたシンプルな卵雑炊は梅干しや塩昆布をつまみながらハフハフいただけば食べ飽きることがありません。

愛用のひとり鍋は、伊賀「土楽窯」の土鍋

 

ところでひとり用の小さな土鍋はいくつか持っているのですが、いちばんのお気に入りが...