今週、「ELSI最前線」の最新テーマとして、全3回の「公共空間の音楽のELSI」を公開しました。ストリートピアノを手がかりに、公共空間に音楽が流れることの影響などを考える論考です。

 記事では、ストリートピアノの広がりにはテレビやSNS、YouTubeの影響があると指摘されています。自分を振り返ってみても、画面越しではなく、実際に街中でピアノ演奏を見た経験は意外と多くありません。

 だいぶ前、渋谷で予定外の待ち時間ができたとき、ストリートピアノが設置されている広場で時間を潰すことにしました。「せっかくなら誰か弾いてくれないかな」と期待していたものの、結局、そのときは演奏を聴けずじまい。

 誰かが弾いてくれるならどんな曲でもうれしいと思っていたのですが、なら自分で弾くかというと「さすがにこのレベルでは……」と遠慮してしまいました。今弾けるのは「ねこふんじゃった」くらいですし……。

「ご自由にお弾きください」と書かれていても、周囲の空気や人の目を考えると、完全に「自由」とはいかないものなのかもしれません。

「公共空間の音楽のELSI」には、読者の意見を送れるフォームも設置しています。公共の場での演奏について、皆さんはどう思いますか? ぜひご意見をお聞かせください。

公共空間の音をめぐっては、ルールだけでは捉えきれない課題がある。今回は、音楽学・文化政策学等を専門とし、産学連携の研究にも取り組む肥後楽氏が...続きを読む

(編集・谷本)