[収録時間59分/2020年5月配信/注意事項:zoomによる収録のため一部画像が乱れることがございます。旧ラボ(isMedia)会員でご購入済みの方はそちらからご視聴いただけます]
世界を舞台にサイドバックとして活躍した内田篤人。ピッチで見えていた独特の「プレー」感覚とは?

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https://www.synchronous.jp/articles/-/43

誰でもできることに留まらず、前に行けるサイドバックに

岩政 篤人と、キャリアの話は結構してきたことがあるんだけど、サッカーの話をガッツリします、というのは意外とないと思うんだけど。

特に、サイドバックの話ってあまり人に聞いたことがなかったり俺もそもそも経験がないんで、色々聞いてみたいなと。

内田 はい。

岩政 そもそもサイドバックやり始めたのそんなに早くなかったでしょ?

内田 高校の2年の終わり、3年の初めぐらいだったかな?

岩政 そこから突然、鹿島に行ったのか。その一年後ぐらいに鹿島の右サイドバックで試合出てたんだね。

内田 そうですね。元々はフォワードやってました。高校1年ぐらいまで。その後サイドハーフになりました。

岩政 段々と下がってきたんだ。

内田 点が取れずにというよくあるパターンです。

岩政 シュート上手くないもんね。

内田 シュート上手くないんですよ。どんどん下手になってくる、練習しない分。センタリングしか上げないから。プロになってからは。

岩政 センタリングは上手くなったよね。最初入ったときはセンタリングもそんなにだったけど(笑)。

内田 センタリングはドイツ行って、反復練習みたいなのをすごいやるんですよ。そっからちょっと変わってきたなと思いました。元々ロングキックは、蹴れなくはないと思っていたんですけど、ファーとかニアとかに蹴り分けるというのはドイツ行ってから学んだかなって気がします。

岩政 へー ちょっとそこはまた後で。まず、ドイツとかヨーロッパの話を聞きたいんだけど、俺はヨーロッパ経験がないから。サイドバックになって景色が変わったときに適用していく中で、どういうことを考えるようになったのか。例えば、攻撃の時。

内田 攻撃の時は、相手チームは大体サイドバックにハメに来るじゃないですか。岩政さん(センターバック)から俺にボールが来る間に向こうは守備を始める。僕にボールが来た時はほぼパスコースがないぐらいかな。なので、ボールが来る前勝負みたいなところがあります。

岩政 来る前に勝負って、どこを見たりするの? 鹿島で出始めた後、岡田さんに代表に呼ばれたりするようになったとき、ボールを右側に置くことを岡田さんはすごく強調してて、あまりこういうサイドバック日本にいないんだよって言ってて、あれは無意識?

内田 俺は無意識ですね。言われてからですね。別に考えたことなかったです。

岩政 それは後の選択肢が増えるからってこと?

内田 まぁそうですね。前に行くには前にボールを置かないとできないなというのはありました。

 

(対談59分/冒頭を抜粋)

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