今回は「塾選びの判断軸」まとめ回です。

SAPIX、早稲田アカデミー、日能研——。前回の3家庭の体験談から見えてきたのは、合格実績や評判だけでは、我が子に合う塾かどうかはわからないということ。しかし、塾の雰囲気、家庭で必要なサポート、通塾時間、費用などは、入塾前には意外と見落としやすいものです。入塾してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、親が考えておきたいポイントを紹介します。

「結局、どこの塾が一番いいんですか?」教育ジャーナリストの佐野倫子さんが、数多くの家庭への取材と自身の中学受験伴走の経験から、合格実績だけで...続きを読む
「評判がいいから」「合格実績が高いから」と選んだ塾が、わが子に合うとは限りません。教育ジャーナリストの佐野倫子さんが取材してきた、SAPIX...続きを読む
 

「どの塾がいい?」と考える前に、親がすべきこと

 これまで取材してきた家庭を思い浮かべると、塾選びの「正解」は本当にバラバラでした。SAPIXで御三家に合格した子もいましたし、SAPIXを辞めてうまくいったという子もいました。

 早稲田アカデミーの先生に出会って人生が変わった子もいましたし、カルチャーが合わなくて転塾したというお話も聞きました。

 前回紹介した6つのチェックポイントに加えて、実際に入塾を決める前に、家庭で考えておきたいことがあります。

 

1.「評判のいい塾」が我が子に合うとは限らない

 競争が好きなのか。じっくり考えるタイプなのか。先生にぐいぐい引っ張ってもらったほうが伸びるのか。自分のペースを守ったほうが伸びるのか。親は一番近くで子どもを見ているので、まずは直感を大切にしてはいかがでしょうか。

2.塾選びで見落としがちな「親の伴走力」

 仕事が忙しい、下の子が小さい、介護をしている……家庭にはそれぞれ事情があります。毎日横で勉強を見ることで成績が伸びるという前提の塾に入ってしまうと、苦しくなるのは子どもだけではありません。親も疲れ切ってしまいますから。

3.「電車で20分」は小学生には近くない

 「電車に乗っているのは20分だから近い」大人はそう思います。でも、小学生にとって往復1時間は決して短くありません。...