いつもシンクロナスをご覧いただきありがとうございます。シンクロ通信日曜日担当の望月です。
6月、いよいよワールドカップが目前に迫っています。
クロアチアに敗れてベスト16で幕を閉じたカタール大会から世界との距離は近づいたのか、遠のいたのかーー。
ピッチに立つ選手たちだけではなく、リーグ、サッカー協会、グラスルーツ、メディア、文化など、日本サッカー全体の真価が問われるのがワールドカップなのではと思います。
シンクロナスで配信中の、岡崎慎司「Dialogue w/ (ダイアローグウィズ)~世界への挑戦状」でも、選手、監督、経営など様々な角度から日本サッカー発展のヒントを探ってきました。
その試みの1つが、昨年行われたリアルイベント「Dialogue w/ Forum 2025」では、香川真司選手、内野智章さん(指導者)、木村暁さん(分析官)とともに行った、「世界基準のFW力」について議論です。
フィジカル、エゴ、動き方、データなど、多くの選手や統計、世界基準に触れてきた経験と知識を存分に話していただきました。2010年代の日本代表や欧州サッカーの話題、マニアックなFW論がつまった貴重すぎる回でした。
日本サッカー長年の課題である「決定力」。
25/26シーズン、上田綺世選手がオランダ1部で得点王に輝いたことをはじめ、各国で10得点以上のゴールを決めるFWが増えてきたことからも、日本サッカーの発展と同じように、レベルアップしてきたと思います。
その決定力・FW力を世界に近づけた立役者の1人は間違いなく岡崎慎司さんです。
日本代表で歴代3位(通算50得点)、ブンデスリーガ2年連続2桁得点、プレミア制覇...。日本屈指の成績を残してきました。
そしてブンデスリーガで2桁得点、日本人ブンデス初のハットトリックを決めた高原直泰さんも日本サッカーのFW力を語るうえで欠かせない選手の1人でしょう。
高原さんの印象的なゴールがいくつもありますね。
その中で個人的に思い出深いのは2007年3月24日のペルー戦。
ドイツW杯終了後に日本代表監督に就任したオシムは当初、Jリーグで活躍する選手たちの中からメンバーを選出し、いわゆる欧州組の招集を控えていましたが、オシムさんはペルー戦のメンバーに、当時欧州でプレーしていた中村俊輔さん(現日本代表コーチ)と高原直泰さんを招集しました。
いまでこそほとんどの選手が欧州でプレーする日本代表ですが、当時欧州組といえば代表の中でもスペシャルな存在で、中村俊輔さん、高原さんはその中でも、実績のある2人でした。
当時小学生だった私はついに日本の切り札がきた!と代表選を楽しみにしていました。
そしてやはり、2人はその実力を日本中のサッカーファンに魅せてくれました。
巻誠一郎さんのゴールで1点リードして迎えた後半。
左サイドでFKを獲得。蹴るのは名手・中村俊輔さん。絶妙なFKがゴール前へ。ボールの先には高原さん。ダイレクトで打つのではなくワントラップ。体をひねらせて反転して豪快なシュート。
勝負を決定づける2点目が叩き込みました。
密集したゴール前での冷静な判断とポジショニング、トラップする技術、力強い反転シュート。欧州で揉まれている選手の存在感をテレビ越しに感じました。
試合そのまま2-0で日本の勝利。
中村俊輔さんのアシストということも重なり、欧州組のレベルの高さとオシムさんのサッカーが融合することで「これから日本はもっと強くなっていくんだ」と子どもながらにテレビの前でワクワクしていたのを覚えています。
その後の日本サッカーのFWの発展は皆さんご存じの通りだと思います。
今回の北中米ワールドカップでは後藤啓介選手が9番を背負うことが発表されました。20歳ながらベルギーでシーズン2桁得点を達成したストライカーが森保JAPANでどんな活躍するのか楽しみですね。
そして最後に、恐縮ですが告知です。
ドイツW杯で9番を背負った高原直泰さんと、南アフリカW杯以降の3大会で日本代表の9番を背負った岡崎さん、2人が所属した清水エスパルスなどで指揮をとったJリーグ屈指の監督・長谷川健太さん(元FW)が、W杯やFWなど、日本サッカーの未来について話すリアルトークイベント「Dialogue w/ Forum 2026」が6月27日(土)に東京で開催されます。
欧州、日本の選手や監督、サッカー文化から日本サッカー発展のヒントを探ります。サイン会もあります。詳細は以下のリンクから↓
私は岡崎さんのボールの受ける前の準備(オフ・ザ・ボール)の巧みに魅せられきた1人なので、そんなFWの専門的な話も聞きたいですし、イベントの日はW杯日本代表のグループリーグ3戦目スウェーデン戦の直後ということで、ワールドカップの話しも登壇者の皆様から聞きたいなと今から楽しみにしています。