いつもシンクロナスをご覧いただきありがとうございます。シンクロ通信日曜日担当の望月です。
本日は、最近面白かった漫画『だんドーン』(泰三子・講談社「モーニング」)について書かせていただきます。
この漫画は「日本警察の父」と呼ばれ初代大警視(現在の警視総監)を務めた川路利良を主人公に、薩摩藩の視点から幕末の動乱を描いたコメディ漫画です。
若き薩摩藩主として、島津斉彬や西郷隆盛に振り回されながらも、薩摩を守るために奔走する川路利良の仕事人っぷりは、『鎌倉殿の13人』の北条義時と重なります。
また「桜田門外の変」「生麦事件」「薩英戦争」など、教科書では数行のみの記載で終わる幕末の歴史を、当時の記録や手紙などのもとに、事件の背景や、推測される現場の状況を細かく描いていて歴史漫画としても面白いです。
作者は『ハコヅメ』の著者で、元警察官の漫画家である泰三子さん。
泰三子さんの漫画は、コメディに品と芯があり、加えて残酷さとエンタメのバランスが絶妙でとても好きです。
『ハコヅメ』では警察、『だんドーン』では幕末という、自分とは無関係だと思っていた世界を、自分とつながりのある現実であると感じることができました。
今回の『だんドーン』は、自分たちの同じように幸せを願い、欲があり、恐怖を感じることができる人々が、幕末特有のうねりの中で、もがいていたこと知る機会になりました。
その上でクスッとさせるボケの部分がツボです。
コメディ、歴史、ヒューマンドラマ、どの視点からみても面白いと思います。是非ご一読ください。
私は、ふと思い立ってとりあえず1巻だけと読み始めて、あっという間に最新11巻までkindleで購入してしまいました。