街を歩いていると、不意に耳に入ってくる言葉がある。誰かの会話、カフェのBGM、看板の文字。芸人・鈴木ジェロニモが、日常の中で出会った“ちょっと気になる言葉”に耳をすませて、思考を巡らせます。(連載の詳細はこちら) 【過去の記事を読む】鈴木ジェロニモの「耳の音」 記事一覧 ライブ後の楽屋でしみじみ帰り支度をしていると先輩の永田敬介さんが「サーティワン行く?」と誘ってくださる。いいんですかあ、と興奮気味に答える。 新宿の地下街「サブナード」にあるサーティワンアイスクリームは行列を見越して店の入り口から細かく区画整理がなされていて、何にしようか決めかねる思考の煩雑さを削ぐように私が一列に収納される。永田さん、もう決まってますか。「うん、俺はバニラと抹茶」。なんて短くてかっこいい。サーティワンのフレーバー2種類組み合わせ史上最も短い名前だと思う。バニラと抹茶。目の前で注文する永田さんのソリッドさに慄きながら、私は私らしくと思い、マンダリンオレンジチーズケーキとコットンフルーツギャラクシー。それはそれでいいじゃないか...