いつもシンクロナスをご覧いただきありがとうございます。シンクロ通信日曜日担当の望月です。あっという間に1週間が過ぎました。
いろいろあった今週、個人的に大きなニュースの1つが『逃げ上手の若君』(松井優征『週刊少年ジャンプ』)の完結です。
鎌倉後期、南北朝時代を生き抜いた歴史上の人物・北条時行の一生を「逃げる」というテーマで描いた本作。キャッチーなテーマをぶらさず、かつ尻すぼみさせず、キャラもストーリーも面白い、加えて歴史への敬意も欠かさない...最後まで「すごい!」と思う作品でした。
史実では処刑という残酷な最期を迎える時行。生存説も出ている中、少年誌という枠組みの中でどのように結末を描くのか、終わってほしくないという気持ちと同時に、終わらせ方を見たいという思いで、連載を読んでいました。
そんな中迎えた最終回(細かく言うとそこまでの数話)。時行の魅力、言葉の使い方、テーマ、歴史...全てが詰まった、『逃げ若』という物語の集大成になる、感動のラストでした。
終わってしまったのは寂しいですが、出会えてよかったです。
「逃げる」ことを肯定的に描きつつ、「逃げない」ことにも向き合った『逃げ上手の若君』。鎌倉幕府滅亡により全てを失った北条時行の生き様を通して、人生、人との向き合い方を考えさせられました。
