早いもので今年も残すところあと1ヶ月を切りました。12月に入ると華やかなイルミネーションが街を彩り始め、クリスマス気分も徐々に盛り上がってきます。

我が家の玄関にも毎年オーダーしているリースを飾りました。息子が大きくなるまではツリーも必ず飾っていたのですが、最近はすっかり億劫になり、集めたオーナメントも箱の中……かろうじてリースだけは続けています。

祖母特製ローストチキンの記憶

祖父母がクリスチャンだった我が家にとって、クリスマスは家族行事。教会に行って家族で食卓を囲むのが毎年の慣わしでした。遊びたい盛りの大学生の時には、バブルも華やかなりし頃でもあり、友人は皆、ホテルやレストランでパーティだデートだと楽しんでいるのを横目で見ながら渋々ローストチキンを頬張っていましたっけ。

そう、クリスマスといえばローストチキンですよね。我が家でももちろん丸鶏を焼いたローストチキンが登場しました。

皮はパリッと身はジューシーに焼き上げられたチキンが絶品、と言いたいところなのですが、実は子どもの頃の私はローストチキンが苦手でした。というのも、切り分けられた部位によってプニュプニュの食感の部分やローストチキンに付きものの詰め物がどうにもこうにもにも苦手で……。

我が家のスタッフィングはさつまいもをマッシュしたものに食パンを合わせ、レーズンがアクセントになったもの。

学生時代をアメリカで過ごした祖母のご自慢のレシピでしたが、鶏肉の肉汁が染み込んだグニュッとしたさつまいもにただでさえ苦手のレーズン入りのダブルパンチ、子どもの口には美味しく思えなかったのです。

記憶にうっすら残っているほんのり甘じょっぱくて、ふわふわのスタッフィング、甘じょっぱ好きに成長した今なら、美味しく感じられるかもしれません。

我が家のクリスマス定番ごちそう。
自慢のローストビーフと華やかオードブルの作り方

そんなこんなで、トラウマがある私にはローストチキンを作るのはなかなかハードルが高く、買ってくるのもなんだかなあと思っているうちに、クリスマスのメイン料理はいつの間にかローストビーフを作るようになりました。

もちろん牛肉なら家族も大喜びです。ランプやもも肉などの赤身の部分をしっとり焼き上げた「ローストビーフ」は自慢の一品。

香ばしくまわりを焼き付けてから...