先日『果てしなきスカーレット』を観ました。
私は同じ友人とずっと細田守監督の作品を映画館で見ていて、今回も公開2日目の土曜日に観に行きました。
初日からXが賑わっていましたが、酷評の声の大きさに驚きました。中には、「期待して行ったからこそ」残念の声もありましたが、むしろそういう商法なのかと思うほどでした。
あまりにも酷評が多い場合、実際鑑賞すると「それほどでもない」ということがあります。今回も「それほどでもない」というか、細田さんや他の有名作品の既視感であったり独特の言い回しや展開が気になるところもありましたが、監督の伝えたいことがわかる内容でした。
細田監督の作品は現実とは別の世界を描くことが多いのですが、今回は「ハムレット」を題材に、主人公が死者の国を彷徨いながら、熟考します。この「熟考」が全部、セリフとなって現れます。
頭の中は支離滅裂だったり、あっちに行ったりこっちに行ったり…常に理路整然とされている人からしたら、おかしくなったんじゃないかと思うかもしれません。
酷評の中に「登場人物が何を考えているかわからない」という意見を見ますが、わかろうとしすぎ、考えすぎなんじゃないんでしょうか?
有名だから、注目度が高いからこそ、余計に批判されてしまうのかもしれませんが、もうちょっと肩の力を抜いて、ここはわからないけど、ここはいいよね…くらいの感じで見るのがいいかなと思います。
今年はあと、『落下の王国』を見れたらみたい編集でした。
