街を歩いていると、不意に耳に入ってくる言葉がある。誰かの会話、カフェのBGM、看板の文字。芸人・鈴木ジェロニモが、日常の中で出会った“ちょっと気になる言葉”に耳をすませて、思考を巡らせます。

「それをなんか覚えてて」鈴木ジェロニモの「耳の音」#13

 

 人間横丁の山田とそばを食べた。小原晩さんと竹井晴日さんの2人展「ほーよー」に「一緒に行きませんか!」と誘ってくれて一緒に行き、かっこいいものがどうやってかっこよくなったのかの過程を見せてくれる展示が本当に信頼できる、みたいな話をして炎天を歩く。そば屋を見つけて「「そば」」と運命みたいにユニゾンしてそのおそば屋さんに入る。出てきたそばのかがやきを嗅ぐように見ていると写真を撮ってくれる。そういえば、写真っていつからやってるの。「高校のときからです」。ほえー。「写真部に入ってて」。写真部。どうして、どんなふうに、と色々気になったけれど一口食べたそばのおいしさに意識を奪われてしばらくそばの話をする。

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