【独占・鈴木誠也】衝撃の打点ペース、改善する打球速度、角度……「でも、改善してこれですから」

「数字が良くなった」ことに惑わされない

　メジャーではいろんな「数字」が表に出てくるので、どれかを引っ張ってきて「昨年より良くなった」「メジャーに来た時よりも改善した」と尋ねられることが増えました。

　これまでのメジャーのキャリアのなかでいえば、打点とホームランの数字がいいからだと思います。

　そうした傾向については、――特にスピードの面でレベルの高いピッチャーに対して――なんとか結果を出していこうと考えて、練習をしてきた成果が少しずつ出ていることもあるだろう、と思います。

　ただ、そうであっても……そのデータが示す数字に満足をする、ということはありません。

　例えば「打球速度」や「角度」みたいなものが良くなったと言われても、それがヒットになっていなければ僕にとって意味のない数字になるからです。

　そもそも、...