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 好スタートを切ったカブスと鈴木誠也。5月2日時点でチームは首位、鈴木自身も9本塁打でナ・リーグ2位、28打点は3位、OPS.990は4位と、群を抜く。

 何を変えたのか? 鈴木誠也が綴る。

効果抜群だったカイル・タッカーの加入

 3月の早めの開幕から始まったシーズン、4月までを貯金6。ナ・リーグ中地区首位で5月に突入しました。

 まだ始まって1か月ちょっとではありますが、チーム自体はすごくいい雰囲気で戦えていると思います。

 その理由のひとつには、今シーズンから加入したカイル・タッカーの存在があると思います。タッカーとは2番、3番を入れ替わるように出場していますから、必然的にネクストバッターズサークルなどで見ていますが、とてもいいバッターです。

 23年に打点王を獲得し、昨シーズンもケガで出場が78試合ながら23本塁打。どんなバッターなのだろうと思ってキャンプから見ていましたが、本当に勉強になる、見ていてワクワクするバッターでした。

「スイングスピードや力感」といったメジャーの強打者にあるステレオタイプなイメージとは違うタイプ。なのに長打が打てる。前も話ましたが、野球ゲームでは絶対に入れたい選手です。

 そういう選手が来てくれて、しっかりと結果を出してくれているので、僕自身も気持ちが入っています。

 ここまでの成績(9本塁打、28打点)は、これまでの試行錯誤がひとついい形にでている証かもしれません。

 先日は2本のホームランを...