夫婦カウンセラーとしてこれまで2000組以上の夫婦をサポートし、著書『夫は、妻は、わかってない。夫婦リカバリーの作法』でも注目を集める安東秀海先生が、読者の皆様から寄せられた夫婦関係のお悩みにお答えする「夫婦リカバリー相談室」。
シリーズ「夫婦リカバリーの法則」では、夫婦の問題を解決に導くための様々なアプローチを安東先生が紹介、解説していきます。今回は「感情」の問題へのアプローチ方法について考える後編です。(前編はこちら)
「夫婦リカバリーの法則」初回から読む
「夫が職場の同僚と不倫をしていました」「妻の態度が急に冷たくなって」「長年、夫にウソをつかれていたことを知ってしまいました」夫婦のリカバリー...続きを読む

過去の感情に対処する
感情は、私たちの行動や思考に大きな影響を与えるものです。夫婦関係においては、過去の感情が現在の関係に影響を与えたり、現在の感情が過去のわだかまりを刺激したりすることがあります。感情の取り扱い方を理解し、適切に対処することは、良好な夫婦関係を築く上で非常に重要です。
例えば、過去に不倫の問題を経験したことがあるなら、その時の悲しみや怒りを心の奥底に抱えているものです。「された側」は裏切られた悲しみ、怒り、また同じことが起こらないかという不安。「した側」なら罪悪感や自己嫌悪などのネガティブな感情が心の中に堆積している可能性があります。...