
師走の始まりと、思い出のチーズケーキ
いよいよ12月、師走を迎えましたね。毎朝の“ストーブ点火”という、大好きな冬の儀式が始まり、季節の幸せを感じています。
先日、「数年前のYouTube(hibi hibi)で、クリスマスに食べていたレモンたっぷりのチーズケーキのレシピが知りたいです」と1通のDMをもらいました。
「そんなの食べたっけ?」と完全に忘れていたのですが、記憶をたぐり寄せるとなんか食べたような……。バックアップしている昔の写真を日付で検索すると、「あー! 食べている」。そうだ、キャンドルを灯して食べたなあと、一気に当時の美味しい思い出がよみがえってきました。いやはや、何年も前の動画を覚えてくださっていてうれしい限りです。
というわけで、思い出したら食べたくなり、今年のクリスマスケーキはチーズケーキに決まりです(笑)。
ちょうど、最近行ったカフェで食べた「洋梨ソースのチーズケーキ」が美味しくて。また食べたいなあと思っていたので……、これはチーズケーキを引き寄せたのかもしれませんね。今からクリスマスのチーズケーキが楽しみでなりません。
慌ただしい12月、クリスマスも駆け足でやってくるのだろうなあと思うけれど、だからこそ、1日1日を大切に過ごしたいなあと思います。
季節の景色を愛でたり、旬の美味しいものを食べたり。そんな小さなことを重ねて、師走を味わい尽くしたいです。
さて、今回は“わたしが惹かれるもの”のお話をしようかなと。
白い琺瑯がある風景。惹かれる理由。
季節がよろこびを運んでくるように、暮らしの中にも小さなよろこびを運んできてくれる存在(もの)があります。
それが、わたしにとって「白い琺瑯」。自然と惹かれてしまうようで、いつの間にかわたしの暮らしの中には白い琺瑯がたくさんあります。
白色の清潔感、琺瑯のピカッとした明るさ、傷も味わいとなり道具が育つ楽しみ等々、惹かれる理由はたくさんあるのですが、長年使う中で「やっぱりいいなあ」と、なんだか心が落ち着く、というのが惹かれる理由として大きいのかも。
そんな、わたしのお気に入りの白い琺瑯製品をご紹介したいと思います。
ダンスクのお鍋 2種
10数年前に購入したものですが、今でも相変わらず大好きです。蓋の持ち手部分も美しくデザインされていて、そこも惹かれたポイントのひとつ。
両手鍋と片手鍋を持っていて、片手鍋の木製の持ち手は本当に美しいフォルムだなあと思います(実は片手鍋は二代目なのですが……)。
購入したきっかけは、アウトレットで出会ったこと。両手鍋・片手鍋・ミルクウォーマーの3点セットで¥10,000ほどでした。
いろんなカラーがあったけれど、悩んだ末、やはり白色に(ミルクウォーマーだけは紺色)。わが家のキッチンの調理台が白色なのと、手持ちのストウブ鍋が黒色でどっしりとした印象なので、並んだ時のことを想像して、明るい色でバランスをとろうと、白色をセレクトしました。
買って帰り、さっそく台所に置いてみると——。ピカッとした琺瑯で一気に明るい印象になり、その光景がただただうれしかったなあ。
まず初めに片手鍋でお味噌汁を作ってみました。早く使ってみたいがために、いつものお味噌汁にしたのですが、それがなんとも特別な時間に感じられて。道具一つでこんなにも味わう時間が変わるのだなあと、ちょっとした気づきでした。
玉ねぎのお味噌汁だったかな。お鍋で玉ねぎを煮込んでいるだけでも幸せだし、お鍋の内側も白いので、具材の色が映えることに心躍りました。いたって普通のお味噌汁作りが、こんなにも豊かな気持ちを運んできてくれるなんて。
両手鍋は、...
