干支守りがつないだ、わが家と伊勢神宮の16年

年に一度、12月にお伊勢さんへ詣でるのが、わが家の恒例行事です。

というわけで、行ってきました、三重県へ! 
いつも晴れているイメージなのですが、今回もやはり晴れていましたね。青空が美しかった〜。

車旅なのですが、わたしの住む石川県からだと5時間くらいで到着。夫と運転を交代しながら行くので、意外とそんなに遠い感じはしません。朝6時に出発して、お昼前には三重県に着いている感じです。

日が昇る前から車を走らせ、目的地へ向かうのは、無性にワクワクするのですよねえ。まだ地上には太陽の光が届いていないので、色が空だけにしかない時間、曙色の空のもと、ただひたすら進むのが好きなのです。

そうこうしているうちに、太陽が「おはようございます」と、山のうしろから神々しく登場。そんな時、わが家では「ご来光で〜す!」の合言葉がお決まりです。

さて、お伊勢さん詣は、かれこれ16年前に訪問したことがきっかけとなり、毎年詣でるのが恒例となりました。

彫刻家の山下清さんがデザインしている。

初めて参拝した時も、ちょうど年末の頃だったのですが、その時に木彫りの干支守りを買ったことで、「じゃあ次の干支も……」と。

“来年の干支守りを買う”という口実のため、年末はお伊勢さん、というループが生まれたのでした。

干支守りが年末から発売されるということで、12月に詣でることになったのですが、これが期せずして一年の最後で、ちょうどいい節目のようになっています。

毎年、年末にお伊勢さんへ詣でるたびに、その年を無事に過ごせたことへの感謝の気持ちを感じることができ、干支守りとお札を新調し、「また来年もよろしくお願いします」という、来年への心の支度もできるのです。

この心地よさも相まって、毎年楽しみな行事になっているのだろうなあ。

ちなみに、わが家には簡単にですが神棚がありまして、それも、この干支守りを買ったことで、お札と榊を飾るようになったことが始まりです。

しっかりと大地に立つ凛とした姿。平成23年(2011年)の干支。

初めに干支守りを手にしたのは卯年のうさぎの干支守りでした。最初は神棚がなかったので、本棚の上に一刀彫りの素朴なうさぎ、お札、榊を。

すると突然、家の中に神聖なスポットが生まれた気がして、「こういう空気みたいなところも含めて、家の心地よさが出来上がっていくのかも」、そう思えたのです。

そんな感じで、卯年から12年間、毎年干支守りを買い続け、ついに数年前コンプリートしちゃいました。

そこで「さあ、次の年からどうしましょう」と、干支をひとまわりしたことで、あたらしいステージを考えることに。

差し込む光さえも神々しい。

実は、お伊勢さんを参拝するうちに夫婦でずっと憧れていたことがありました。でも、なかなか勇気が出せずにできていなかったことがあったのです。

なので、これを好機だということにして、その憧れていたことを実現することに……。

それが、...