=探球論「NewsLetter」INDEX=
1)ベルーナドームは暑いのか?
 ・今井達也の途中降板
 ・プロ野球界における「暑さ対策」と「管理」
 ・楽天監督時代に「Tシャツ・短パン」を解禁した理由
 ・暑さ対策の裏で「失ってはいけないこと」
2)どうなる?高校野球、7回制の行方は……?
 
・高校野球「クーリングタイム」のこれから
 ・7イニング制は妥当なのか?
 ・練習の質を改善していく

1)ベルーナドームは暑いのか?

今井達也の途中降板

 6月27日。西武の今井達也選手が、先発した日本ハム戦で体調不良を訴え降板したことが話題となりました。

 原因は熱中症だといいます。2022年から3年間、ライオンズのコーチだった僕が見ていた今井はとても真面目で、生活スタイルを含めコンディショニングにこだわる選手でした。

 そういう選手ですら急に体調を崩してしまう。それほど、日本の夏場は猛暑に見舞われているのでしょう。

 特に西武の本拠地であるベルーナドームは、ファンのみなさんからも「夏は暑い」と言われています。

 私の場合、 「暑さ」の一番の敵は直射日光という印象があったので、外周が解放されているとはいえ〝ドーム球場〟であるだけマシに思えていたのですが、確かに選手たちからも「暑い」とよく聞きました。

 どうやら熱気がこもってしまう構造に原因があるようなのですが、それに対する選手への影響は、前回配信した松井稼頭央さんの言葉「夏場は1試合で3キロ体重が減った」が象徴しているように思います。

特別対談としてまついかずおさんが登場。PL学園出身、楽天イーグルスではコーチと選手…外野手転向の秘話。全編だけで1時間超えの貴重対談。続きを読む

プロ野球界における「暑さ対策」と「管理」

 12球団の本拠地では、ベンチやロッカーにクーラーが完備されていますが、それでも一歩グラウンドに出ると暑さと湿気でいつも以上に体力は削られてしまう。

 近年、今井の...