子供の特性を見つけて、将来の道のヒントにするため、書き出して棚卸し

 前回書いたように、日々の忙しさに追われ、周りの情報に流され、子供の本質を見つめることができていなかったダメな母親だった私。

 中学受験を撤退して、今後の道が白紙になったあと、新たな道を見つけるために、子供の良いところ、私が子供に望むことを書き出してみることにしました。

子供の良いところを書き出す

・健康。めったに風邪をひかない
・食べ物の好き嫌いがない
・良く遊び、良く食べ、よく寝る
・だれとでもすぐに友達になれる
・明るくて、人を笑わせる
・いつも友達に囲まれている
・元気、ワンパク
・リーダーシップがある
・理科、図工、プログラミングが好き
・初対面の人の中でも堂々と過ごせる
・小さい子に優しい
・やる気になったときの集中力がスゴい
・運動が得意
・人に頼られるのが好き
・学校の先生からよく気づいて助けてくれたと何度も言われたことがある

 私の場合だけかもしれませんが、初めての子育ては想像していたのの100倍大変(しかもこんなに大変なことを産むまでだれも教えてくれない)だったので、つい良いところよりも悪いところのほうに目が行きがち。たとえば「夜泣きが大変だった」「勉強が得意じゃない」「ワンパクすぎる」とか……。でも、良いところがこんなにたくさんあったのです。

 実際には親としては「叱りたくなるところ8:褒めたいところ2」くらいの割合ですが(笑)、親バカ目線でいいので、とりあえず書き出して見ることが大事だと感じました。

子供に望むことを書き出す

・とにかく健康で丈夫に育ってほしい
・いつも楽しく、幸せに、毎日笑顔で過ごしてほしい
・困っている人を助けられる人になってほしい
・人に迷惑をかけない
・子供のうちは子供らしくのびのびと
・自分らしく
・仲間を大切に
・人に感謝する
・謙虚に生きる
・でも、自分の意見はしっかりと言える子供になってほしい
・勉強ができるとメリットはあるけれど、偏差値が高ければいいとは思っていない
・一般的に評判のいい会社に入ることよりも、やりがいを見つけられる会社(仕事)を見つけてほしい
・『花まる学習会』の高濱先生がおっしゃる“わが子を「メシが食える大人」に育てる”という考えにとても共感する
・親がいなくなっても、自分でしっかりと稼いで、逞しく生きていってほしい

中学受験に対して、親の本気度も足らなかった

 こうやって書き出してみると、「偏差値の高い中学校や高校に行き、良い大学に入り、評判の良い会社に入る」という、一般的に中学受験を目ざすご家庭が求めている道と、我が家が求めるものはまったく異なることに改めて気づきました。

 もちろん、中学受験は偏差値の高い中学校に入ることだけが目的ではなく、子供自身に合った校風の学校で子供を過ごさせるメリットや面倒見の良い学校に通わせることの安心感など、ご家庭ごとにそれぞれの意味があると思います。

 中学受験をすることが親子ともに納得しており、その意味を見出せているご家庭にとっては、目標に向かって精一杯取り組んでいく経験は人生にプラスになると、周りの経験者を見て感じていることも合わせて書いておきますね。

 私は中学受験自体を否定しているわけではまったくありません。

 私自身が、まだ小学生のうちは、偏差値という数字に左右されて、塾に多くの時間を使うよりは、子供らしく伸び伸びと遊ぶほうを本来求めていたはずだったのに、周りに流されて、その道を進もうとしていたことがよくなかったのです。「みんながしているから」という理由で、自分も子供にさせなければと感じる必要はまったくなかったのです。

 その結果、コロナ禍による学校説明会の少なさは別として、親としての本気度の足りなさ、甘さ、そして私自身が中学受験未経験であることからの勉強不足感もあり、塾に通っていながらも、子供に合った学校を見つけられず、どこを目指せば良いのかわからないでいました。自分の仕事のペースを落としてまで、100%受験のフォローをしなければという私の覚悟もなかったんです。

公立中学への進学以外の選択肢を考えてみる

 さて、中学受験を目指すことをやめてから息子の将来を考えたときにまず頭に浮かんだのが、地元の公立中学へ進学する以外の道がないだろうか、ということでした。

 息子が通える学区にある公立中学は都内でも評判がよく、今は越境のルールが変わっているかもしれませんが、学区外の子も入りたいと言われるような学校でした。だから、中学受験を撤退しても、そのまま地元の公立中学に進む道もアリだとは思ったのですが、“みんながそうするから我が家もそうする”と失敗した中学受験の道への反省を生かして、またこの先もずっと受験に追われ息子が塾に通い続ける生活が息子にとって良いのだろうかという気持ちもあり、“果たしてほかの選択肢はないのか”という疑問を一度もってみることにしたのです。

“みんなと一緒”が正解。“出る杭は打たれる”。環境と子供の性格のズレ

 公立中学に行く以外の選択肢(中学受験は除く)を考えてみると

・インターナショナルスクール
・日本にあるボーディングスクール
・海外にあるボーディングスクール
・海外留学

 こんな候補があるのではと思います。

 いわゆる、日本以外の海外の教育を受けさせる選択肢になりますね。

 “日本以外の教育”となると、唐突なように感じるかもしれませんが、子供を育てるようになってから日本の教育や子育て環境に少し不満があったことがほかの可能性を探ってみたい気持ちにさせたのかもしれません。

・勉強ができる子、先生の言うことをちゃんと聞く子が褒められる(そうではないとあまり褒められることはない)
・“みんなと一緒”が正解
・出る杭は打たれる空気感
・大人しくしなければならない圧(都心だったから?)
・やんちゃな子はめくじらを立てられやすい気がする(やんちゃな小学生って悪いこと?)
・子供が幼いころ、電車で子供が大きな声を出してしまったときに、文句を言われた経験
・家の近所に広い公園はあるのに、ボール遊びが禁止で子供が遊べる場所が児童館くらいしかなかった

 ほかにもいろんな体験はしましたし、ニュースを見て「子供がいると、こんなに肩身が狭い思いをしなければならないの?」と不満に思ったこともたくさんはありますので、一部ですが主にはこんな感じ。子供の性格を考えると、なんだか窮屈な感じがしていました。

 もちろん、小学校では担任の先生はどの方も一生懸命やってくれていたのは感じていましたし、息子のことを理解してくれようと頑張ってくれた先生もいたし、友達にも恵まれ、とても感謝しています。

 でも、活発で“優等生タイプ”ではない息子が、果たしてこれまでの小学校生活を振り返ったときに「とても楽しかった」と言えるのかと考えたら、残念ながらそうではない部分もあったかもしれないと思ったのです。

日本の教育が合うかどうかは子供の性格次第

 ちなみに、自分が子供の頃に教育環境に対して不満があったかというと、それは違いました。なぜなら、私と息子は性格がまったく異なったからです。男子と女子がもともともつ、性質的な違いもあると思います。

 小学生のころの私は、どちらかというと真面目なタイプで、親に言われなくても宿題はやるし、何より目立つことが苦手。叱られることも嫌だったので、やるべきことはちゃんとやっていたタイプ。やんちゃのかけらもありませんでした。

 おそらく、私が息子のように中学受験をやることになったとしたら、みんながやっているから私も頑張らなきゃと感じていたと思います。私は息子とは反対の性格で、みんなと同じほうが安心でき、心地よく感じる性質だったからです。

 だから、もしこの記事を読んでくれて、子供に新たな道を探したほうがいいのかなとすべての人が思う必要はありません。

 私が息子に中学受験が必要ないと気づくのが遅くなったのには、「子供と自分はまったく異なる人格で、好きなものも、向いているものもすべて違う」という私の認識が足りなかったからです。

海外留学なら子供の可能性をもっと伸ばせるかもという望み

 さて、話を戻します。

 息子の将来を考えたときに、ふと私の頭をよぎったのが、私が子供時代の話。私は中学生の頃から英語に強い興味を持ち始め、高校時代に初めてアメリカに短期のホームステイをしました。そこで、日本とは違う開放感、心の自由を感じたことがあったんです。そして英語なら、恥ずかしがり屋な私でも変に躊躇せず自分の気持ちをストレートに言えるという感覚も。

 それ以来、さらに英語が好きになり、何度かホームステイや短期留学も経験しましたし、社会人になってからも、海外旅行をするのはとてもワクワクすることで、海外に行くことが日々の疲れを癒してくれるリフレッシュ的存在になっていました。なので、私にとって海外という選択肢はとてもプラスの印象があるものでした。

 そして、息子も私に連れられて英語圏に海外旅行をするうちに、「旅先で出会った友達と遊びたいからもっと英語が喋れるようになりたい」と発言したこともあったし、英語が喋れなくても旅先で友達を作ってくる息子のコミュニケーションの高さも知ることに。

 こんな私の思いと、息子の特性がうまく合致したのを感じて、“日本以外の英語圏”の教育について、の興味が一気に増していったように思います。

 加えて、息子が大人になるころには、英語の重要性がさらに高まっているかもしれないし、将来英語が喋れたら日本だけでなく、世界で活躍する可能性も広げることができると感じたのも私の気持ちを加速させました。

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