今回はカナダ渡航に関して、大変だった項目のひとつ「家探し」について書きたいと思います。

 私は2024年8月でカナダに来て2年が経過しましたが、今住んでいるのは2つ目の賃貸住宅です。なので、渡航前の家探しと、渡航後の引越し用の家探し、2つの経験を踏まえてのものです。

 なお、カナダに子供単身で留学生として渡航する場合は、ほとんどの場合がホームステイ。ホームステイ先は、それぞれの地域の教育委員会が斡旋してくれたり、教育委員会が委託している業者が担当してくれたりという場合が多いと思います。私立の学校の場合は、寮を完備しているところもあります。

 ちなみに、18歳以上でカナダにワーキングホリデーやCo-op(コープ)留学(勉強しながらインターンシップ期間は有給で働くこともできる)などでカナダに単身で渡航する方のほとんどは、ホームステイ、もしくはシェアハウスに住んでいるのかと思います。

カナダで住む家を探すのは、渡航前? 渡航後?

 では、ここからは主に、親子で渡航し、住む場所を探している場合についての話になります。

 これまでカナダに渡航することになった方の多くがどのようなタイミングで住む場所を決めているかと以前エージェントに聞いたところ、主に2つの方法にわかれているとのことでした。

① 渡航前に、実際の物件を見ずに賃貸契約をする
② 渡航時はホテルやAirbnb(エアビー)などに一時的に滞在し、そのあいだに現地で内見をして賃貸契約をする

 私がカナダに来てから、親子でホームステイをしたり、シェアハウスに住んでいる人もいるのだと知りましたが、おそらくかなり少数派ではないでしょうか。親子だけで住む家を賃貸するよりも安いので、住宅にかける費用をかなり抑えることはできますが、親子で住むという条件に合うホームステイ先やシェアハウスは限られているので、探すのも大変だそう。

 また、鍵が閉まる寝室はあったとしても、キッチンやバスルームなどはだれかとシェアをすることになるので、親子でこの状態で生活するのが大丈夫かという問題もありますね。

 私は自由にキッチンを使いたかったし、自分のペースで生活をしたかったので(笑)、私には向いていませんでしたが、もし、どうしても住宅費用を削減したい場合は、この方法を検討されてみるのもひとつの手です。

 また、ずっとこの方法で生活するのではなく、カナダに慣れる短期間だけホームステイやシェアハウスを利用するのもありかもしれません。

 さて、話を戻します。

 私の場合で言うと、最終的には①の渡航前に物件の内見をせず、賃貸契約をする方法を選びました。

 そうしたのは、渡航前に運よく契約できる物件を見つけられただけで、もし渡航までに良いところが見つからなかったら渡航後に探そうと思っていました。

 私が住む場所を決めるのに特に重視したのは、子供の学校までスムーズに通えるかどうか。毎日のことですし、車を持っていなかったので、通学が大変なのは避けたかったんです。

 私の場合は2022年9月からの留学に対して、子供の通う学校が決まったのは2022年6月。6月よりも前に賃貸の情報を検索していましたが、学校が決まらないと、通学できる距離かどうかもわからないので、賃貸を本気で絞り込んでいくには、実質8月の渡航までの約2ヵ月間しかありませんでした。

 でも、カナダの賃貸住宅も基本的には「退去する場合は1ヵ月前までに家主に申告する」のがルール。そのため、新たな賃貸情報が出てくるのはほとんどの場合が入居可能時期の1ヵ月前になります。だから、早く探さないといい物件が見つからないと焦らないでもOKです。

 また、賃貸情報は秋冬よりも春夏のほうが活発に動くように感じているので、9月からの渡航で部屋を探す場合は、比較的空き物件が出やすいタイミングだと思います。

渡航前or渡航後。賃貸を契約するタイミングによるメリット、デメリット

 実際に内見してから決めたほうが良いのか、内見せずに決めたほうが良いのか。判断を迷わせてしまうかもしれませんが、どちらを選ぶかは人によって異なると思います。

 それぞれのメリット、デメリットを見てみましょう。

「渡航前に賃貸を契約する」
メリット

・渡航後に賃貸契約をした部屋にそのまま住めるので、生活を早く整えることができる。
・現地エージェントなどに有料サービスがあれば、事前に注文しておいた家具を受け取ったり、組み立てておいたりしてくれるので、渡航後にスムーズに生活を始められる(私の友人はIKEAでベッドを注文し、受け取り組み立てをしてもらったそうで、初日から快適に寝ることができたようです)。

デメリット
・実際の物件の内見ができないので(オンラインで見せてくれるところはある)、部屋の細かな様子や周りの環境を自分の目で確認することができない(現地エージェントなどが代理で見てきてくれる有料サービスをやっているところもあると思います)。
・家から学校までの通学路が安全か、自分の目で確認することができない(こちらも現地エージェントに事前に確認しておくことをおすすめします)。
・現在空室の物件を契約した場合、渡航前から家賃が発生することがある。

「渡航後賃貸を契約する」
メリット

・自分で内見できるので、安心感がある。建物の周りの環境まで自分で確認できる。
・渡航後に契約が発生するので、渡航前に契約しておく場合に比べて、無駄な出費が抑えられる可能性がある。

デメリット
・ホテルやエアビーを予約している期間内に契約できる物件しか対象にならない(万が一決まらない場合は、ホテルやエアビーに追加費用を払う覚悟が必要)。
・カナダはホテルやエアビーの金額も安くないので、物件を探す期間が長くなればなるほど費用がかさんでしまう(そのため、渡航前にある程度、物件を絞り込んでおいて、現地ではそれらを内見。すぐ申し込みができるような心づもりをしておくのがおすすめです)

 どちらも一長一短ではありますよね。

カナダの賃貸物件を探す方法。よく使われているウェブサイト

 では、私が賃貸物件を探す際にによく使ったウェブサイトをご紹介します。...