メジャー2年目、20号ホームランを放った鈴木誠也。写真:共同
INDEX
1)近況報告
2)2023年野球界トピックス
【質問】Q.慶応高校優勝、高校野球らしさはどこに?

シーズンオフの取り組み方

 シーズンオフは、まずフィジカル系のトレーニングを中心に、少しずつボールを使った練習を始めています。

 1年前は、メジャー1年目に感じた危機感からかなりの量を取り組んでいました。前回の動画ではその良かったところ、悪かったところを話しましたが、今オフもまたこの2年を経験して必要なことを進めているイメージです。

 (前回話したチームメイトの)ベリンジャーのように、本当に才能のある選手たちが集まるなかでの戦いになります。このオフにレベルアップできるよう、しっかりと取り組んでいきたいと思っています。

【動画:ベリンジャーに聞いた新しいトレーニング論】

 オフはトレーニングだけでなく、日本にいる限られた時間です。家族とゆっくり過ごしたり、仕事でファンのみなさんと会う機会があったりといろいろな刺激ももらえます。

 今週末にはこの「SEIYA'S BATTING REPORT」のイベントもあります。野球って楽しい!と言うことが伝わればいいな、と思っていますので、ぜひよろしくお願いします。リアルの参加枠は埋まってしまっているようですが、Live配信枠は制限がなしだそうです!

【12月16日(土)SEIYAS BATTING REPORTイベント概要】

 ということで、今回は2023年の野球界のトピックで、みなさんからいただいた質問にお答えしたいと思います。

慶応高校優勝、「高校野球らしさ」をどう考える?

Q.今年の夏、慶応高校が甲子園優勝を果たしました。長髪だったりとこれまでにない「高校野球像」が注目されましたが誠也選手はどう感じていましたか? 「高校野球らしさ」が失われている気もしていて……見ていましたか?

A. 高校時代、髪の長いチームと対戦したことがあります。

 坊主頭という決まりがあった僕は「こいつらにだけはぜってぇ負けねえ!!!」という思いを抱いていました。

 以前にも書いたことがありますが、僕は甲子園に出ることができませんでした。普段ではないようなボール球を空振りしたり、ケガをしたままマウンドに上ったり……あの緊張感と甲子園に出たいという思いがそうさせた部分があったと思います。

 出られなかった甲子園をテレビで観ると、眉毛を剃った...