仕事のこともあって、発達障害について勉強したいなと思って読んだのがナカモトフウフの『ADHDの旦那って意外と面白いんよ』という本です。
ちなみに、いまここに書こうとしていることは、ごく個人的な感想であり意見です。
この本は、ADHDのダイスケさんと妻のちゃんまりが、夫婦でADHDと向き合った話がまとめられています。妻だけが向き合ったわけでもなく当事者のダイスケさんだけでもない、夫婦で向き合ったというのがポイントなのです。
シンクロナスの連載「夫婦リカバリー相談室」でおなじみの安東先生は、夫婦は境界線が曖昧になりがちだから、相手の責任と自分の責任を分けて考えるべきとおっしゃっています。
夫婦で向き合うというと、相手の責任も自分のこととして…と捉えられがちですが、決してそうではないです。ナカモトフウフもそうですが、問題を相手まかせにせず、お互いが心地よい夫婦生活のためにできることをやる、できないことにはどうしたらいいかと解決策を探したのです。
ADHDの特性として、そういうこともあるんだなと印象的だったのが「トイレをする」という動作について。
ADHDは「目的を達成した瞬間に意識が向かなくなる」という特性があるそうです。普通であれば「流す」までがワンセットになっていますが、ADHDの場合は用を足した時点で目的を達成しているので、トイレの大・小に関わらず流すことを忘れてしまうそうです。きっと「忘れる」ではなく、注意というか意識がもうそこにはないみたいです。
じゃあ、注意して直るかというとそういうことでもなくて、できないものはできないのがADHDだそうです。(障害に関わらず、人間努力してもどうにもならないこと、ありますよね)
妻のちゃんまりはどうしたかというと、時代の進歩って素晴らしいなと思いました、いま自動洗浄トイレってありますよね、それにかえたそうです。
発達障害というとすべてが困りごとの塊のように捉えられがちですが、例えばADHDの「過集中」という特性をダイスケさんは強みにし、年収1000万超えのYouTubeクリエイターとして活躍しているわけです。
もちろん、妻ちゃんまりとの相性もあって成立していることだとは思いますし、「ADHDの旦那って意外と面白いんよ」と思えるまではカサンドラ症候群に陥ったり、いろいろな悩みがあったと書かれています。
また、ADHDの人がみんなダイスケさんのようになれるかというと、そういうわけでもないと思うし、ダイスケさん自身も著書の中で、「パートナーがいくら理解を示しても、ADHDの当事者がいい方向に向かわないケースもある」と語っています。
この話をどうやって結びにもっていっていいのか、もはや分からなくなっていますが、とても興味深い一冊でした。
